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<理不尽>と<不条理>(2011.09.15 THU.)

 
広辞林(私の持っている、昭和42年9月10日新版発行 三省堂)によりますと、
理不尽‥道理に合わぬことをむやみにおしつけること。無理無体。
不条理‥物ごとの筋が通らぬこと。社会通念にそわぬこと。
=「不正義」「許せないこと」‥そんなことを私はイメージします。

ブックマークして、毎回読ませてもらっているF蔵氏のブログ

F蔵氏らしいこだわりや、気持ちを表現する文章は名文で、引込まれてしまいます。

9月11日のブログを読んで、<理不尽>、<不条理>に心を痛め、放っておけない人柄とお見受けいたしました。

事実は一つでも、立場が異なると、厄介なことに真実は複数になる。
理不尽や不条理がどこにあるのか?分らなくなることもあります。
現実には 単純な答えが見つからず、悩むことのほうが多いです。

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中東をイメージさせる、鮮やかな青色タイルのイシュタール門。


ドイツ・ベルリンの「博物館の島」のひとつ、ペルガモン博物館は、トルコのペルガモンやイラクのバビロニアから発掘し持ち帰った大規模遺跡の収蔵品があることで有名です。

2002年にドイツを旅したとき、博物館の収蔵品を見物することが旅の売り、メインになっていました。
楽しみにしていた見物でしたが、近代的な設備の博物館に収められ、演出効果抜群の「神殿」や「門」を実際に目にしても、何故か期待するほどの感動が湧かなかったのが、不思議でした。

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門にはめ込まれた美しい色タイル


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門を守る兵士の色タイル。確かに美しいです。


ギリシャを旅した時には、こんな体験をいたしました。
オリンピアから、舗装されていないデコボコ、ジグザグの山道をバスで2時間以上もかけて、やっと辿り着いた遺跡。
標高1130メートルのバッサイのアポロ神殿は、シートで覆われ補修中でした。ガッカリ。残念ながら全体像は想像するしかありません。
観光ルートに載らない遺跡の見学では、予定通りにいかない場合もあります。
そんな時はどうするか?
まわりの山々や大地を眺め、風や空気を感じることさえできれば、、且つてそこに人々が住み、信仰の場所であったことを想像して、栄枯盛衰の古代を偲ぶことができます。
むしろ充実感に浸れた貴重な体験になりました。

それ以来私は、歴史を体感したいならば、その土地に身を置くのが一番と思うようになりました。

素人の個人的見解にすぎませんが、
ペルガモンのアテナイ神殿の神々の浮き彫りは、ペルガモンで、
バビロニアの入口に聳えていた、イシュタール門は、バビロニアで。
相応しい場所で見てこそ、間違いなく大きな感動を呼ぶのではないかと思います。
文化遺産は、文化を生み出した人たちによって、管理されるのがベストと私は考えます。

「そこまで難しく考えなくてもいいんじゃないか?」って‥そうかもしれませんね。
世の中の<理不尽>や<不条理>が気になって、あれこれ考えてしまう私は、面倒クサいタイプの人間、小心者なんです。

こう言いながら、開き直って生き恥晒して生きている。
「あんたが不条理そのものだ !」って‥それを言っちゃあ、 おしまいよぉ!

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花の色が違いますが、どちらもヨメナ。散歩道で見かけました。


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ホトトギス、ミズヒキ、蕾のシュウメイギク。近くの神社の小さな庭に、秋の草花が咲き始め、側で虫の音もしています。
日中は真夏日でも、朝夕涼しくなってまいりました。
# by hanatabi-haruko | 2011-09-15 20:31 | | Comments(0)

秋ですね(2011.09.12 MON.)

9月も半ばになりますと、陽射しもさほど厳しくありません。
「暑いので‥」などと、散歩を休んでいた言い訳がもう通用しなくなりました。
又少し弱くなった足腰で、少々重くなった身体を運んで、どうなることか?‥昼過ぎの手透きの時間に歩いてみました。

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     ↑ シソの花が可憐です。

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萩‥やや盛りを過ぎたものの、まだ可憐な花を咲かせています。秋を代表する花ですね。

 
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ツユクサ‥何処にでもある花と思っていましたが、最近では探さなければ見られなくなってしまいました。この繊細さが美しいです。


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朝顔‥暑〜い真夏よりも、9月に入ってから元気に花を咲かせているようにみえます。

これは、家庭で観賞用に育てられているものですが、万葉集に詠まれている野生で同じ形の花は、「昼顔」と呼ばれている小さな花です。万葉集で朝顔といえば、ムクゲをさすようです。


季節が変わりつつあることを、花々が教えてくれます。
次、次と花を求めて探しながら、なんとか歩き続けることができました。

夕方ベランダの植物に水やりをしていて、見つけました。

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10月に入ってからと思っていたのに、殻が弾けて生成りの「綿(わた)」が飛び出しています。
まだこれひとつですが、実が全て無事「綿(わた)」になればいいんですが。


種子を送ってくれた東松島市のAさんの綿花も、順調と聞きました。
お互いにどんな成果になることやら、収穫が楽しみです。

毎年この時期に友人のKさんが、岩手県の岩木山の麓まで、わざわざ「ダケキミ」(夢のコーンという名のトウモロコシ)を買いに行ってくれます。

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新鮮な野菜のよう、ジューシーな果物のよう、粒の揃ったベッピンさんのコーンです。
美味しかったです。
車での往復時間だけでも7時間弱もかかる買物です。今年もご苦労さまです。
# by hanatabi-haruko | 2011-09-12 16:48 |

もうひとつの用事(2011.09.10 SAT.)

東京在住の次兄夫妻に、久しぶりに会ってきました。
直接顔を会わせるのは、3年ぶりです。

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↑ ウイークデイと言えども、渋谷・ハチ公前のスクランブル交差点は、人の波です。

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ハチ公が向く方向は、改札口方向に変わりましたが、ここを待合せの場所にする人は、変わらず多いようです。若かりし頃、ここで、待ち人来らずの辛い経験もしました。


5年前の2006年9月には、兄夫妻と一緒に旅行もいたしました。
従兄弟のヒデオさん夫妻の計らいで、次兄夫妻と私ども夫婦連れ立って「オワラ」風祭り期間中の八尾町を訪ねる「旅」でした。

その頃兄は「自分史」編纂の最中でしたので、兄が14歳から17歳の3年間、富山県八尾町に疎開していた時をもう一度辿り、確認したかったことがあったようでした。
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↑ 完成した兄の自分史「車窓」の表紙。
兄が富山に疎開する時、そして富山から東京に出奔する時に、列車の「車窓」から「立山連峰」の勇姿は、見えたのでしょうか?

あの時は、従兄弟たちが10人以上も集まってくれました。
宴たけなわ、お酒が進んで昔話で盛り上がった頃、今度は家前に設えられた縁台に座って「オワラ」見物です。
ヒデオさんが天満町の「オワラ」の連を呼んでくれていたのです。

踊りと唄とお囃子。オワラのすべてを一人占め、堪能いたしました。
思いもかけない贅沢な夜を楽しみながらも、「こんな機会はもう無いかもしれない‥」と、ふっと感じたのを覚えています。

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ヒデオさんの奥さん、E子さんから今年も送られてきた、オワラの団扇と来年のカレンダー。ありがとうございます。毎年、楽しみにしています。


次の年にヒデオさんが病に倒れ、今年の7月に亡くなりましたので、兄とヒデオさんは、あれが最後の団欒となりました。

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↑ 渋谷駅南口、バスターミナルの向こうの東急プラザが、兄夫妻との待ち合わせ場所です。
昔、ここからバスで帰宅する毎日でしたので、この街で過ごした時間は、私の「青春時代」と言えるのかもしれません。
今から何十年も前の話です。

東京在住の頃は、兄夫妻にお世話になりっぱなしでした。
迷いや悩みの多い青春時代。年齢の離れた兄達の大人の判断に、随分救われました。

あの頃壮年期だった兄達も、今は老年いえ、熟年期です。
(年齢の離れた)末っ子の私だからこそ、これから出来ることがあるのかもしれない。
兄たちと何気ない会話をしながら、そう思いました。

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↑ 羽田空港発17時55分、秋田へのフライトは、夕陽の沈む中でした。
# by hanatabi-haruko | 2011-09-10 15:30 |

行ってきました「古代ギリシャ展」(2011.09.10 SAT.)

たった二日間留守しただけですが、

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ホワイトクリスマス(薔薇の名前)がよい香りを放ち始めていました。
明日にも咲きそうです。今年二度目です。


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綿の実は膨らみを増して、萼(がく)が反り始めました。


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6個付いていた月下美人の蕾は、若くて頼りなげな葉に2個ついていた
、2個とも落下して(残念!)、残り4個が開花にむけて進行中です。



上野公園内の国立西洋美術館で催されている「大英博物館古代ギリシャ展」に行ってみました。
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AM 9:30開館だというのに、私が行った9:00 には既に、ギリシャの美に魅せられた人たちの列がこんなに。

館内は撮影禁止。展示されたものをご紹介できませんが、「絵はがき」を求めましたので、不十分ながらその写真を掲載いたします。

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「円盤投げ」‥ギリシャのオリジナルに基づくローマンコピーながら、すばらしい肉体表現です。

写真がボケているのではありません。角度を少しづつ変えると、像を全角度から見たように感じる「ホログラム」です。


古代ギリシャ時代、「ギリシャ神話」や「英雄の物語」は、神殿の破風やフリーズ、メトープに彫刻されたり、美しい彫刻に表現されていました。
が現在、遺跡に残っているものは非常に少なく、多くを古代ローマ帝国と初期キリスト教によって破壊されてしまいました。
私たちが目にすることのできる彫刻の多くは、その後ギリシャの彫刻家や職人により模刻されたもの。美を追求し生活を豊かに彩ったローマ市民によって、愛でられてきたものと聞きます。。

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「スフィンクス」‥乙女の顔にライオンの胴体と鳥の羽を持つ、空想上の怪物。

このブログ「北国のおばさんの‥‥」の奇妙な顔をしたテラコッタも、「スフィンクス」の顔ではないかと言われているものです。 


その上、大航海時代、植民地を求めてヨーロッパの大国が、権力と富に任せてアジア中東から(南米の地からも)、当然のように戦利品として数々の文化遺産を掠奪してゆきました。
(ギリシャの発掘品の多くは、トロイに憧れたドイツのシュリーマン氏により発掘され、持ち去られました。)

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勝利の女神「ニケ」‥勝者を讃えるために、たった今、降りてきたニケ。オリンピックの優勝者に送られたものは、オリーブの冠と栄誉のみ。 手にもっていた筈のオリーブの枝は欠損しているようです。


それが、ヨーロッパの博物館、美術館の自慢の収蔵品になっていることに、私は少なからず違和感を抱きます。
例え結果として、良い状態で現在まで保存されたと言われても‥‥。

残念ながら、大英博物館の所蔵品の多くも、そんな風に集められたものであろうと思います。
いずれは、もとの国に返還され、できればもとの風景の中でその土地の歴史、文化として、感じてみたいものです。
とは言うものの、発掘品をベターな保存状態で、今こうして見学できることには感謝して、展示場を歩きました。

開館と同時に入場し、135点もの美を間近に見、スライドトークも受講しましたので、たっぷりギリシャに浸かる大満足の2時間半でした。

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2、3百人は入ろうかと思われる教室は、ほぼ満席状態。ひとりで調べたことの補強にもなり、又、新しく系統的に講義を受ける楽しさもありで、あっと言う間に時間が経ちました。


ギリシャ美術は、15世紀に到来したルネッサンスにより、古代の完璧なまでに美しい身体表現が再評価され、新古典主義を経て現代に至っています。
いま現在、ギリシャ文化を気軽に堪能するチャンスがあることは、嬉しいことにちがいありません。
# by hanatabi-haruko | 2011-09-10 11:45 |

大英博物館・古代ギリシャ展へ(2011.09.07 WED.)

千秋公園の蓮の花が文字通り「蓮(はちすー蜂の巣)」になりました。
美味しそうです。
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ベランダの綿花は、更に上に伸びようとエネルギーを費やすためか、せっかく着けた蕾や実をちょっとした切っ掛けで、落下するようになりました。
これ以上の落下を防ごうと、思い切って天辺(成長点)を切り落としました。
この判断、良い結果となりますかどうか‥‥。

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剪定した綿花のてっぺんを捨てたりはいたしません。
切り花にしても生命力は変わらずで、控えめですが黄色の小さな花が咲きました。


こちらは京都の友人からの頂き物です。
美味しそうなお菓子と思いきや‥‥実は、布製の和菓子形のお香袋です。↓

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毎回お土産を頂いても、一度として同じものがなく、京都の奥深さには驚くばかりです。御馳走さま‥いえ、ありがとうございます。



さて明日、所用も兼ねてですが、上野の西洋美術館に「大英博物館・古代ギリシャ展」を見に行ってきます。
この企画を知ったのは6月。直ぐにでも飛んで行きたい気持ちでしたが、7、8月は仕事が忙しくて身動きがとれませんでした。

待っている時間は長く感じられるものです。
その間、BSテレビでBBC制作の「ギリシャ神話の英雄」、「古代オリンピック」をみたり、展覧会を紹介する新聞記事を読んでみたり‥‥

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↑ 黒像式アンフォラ。壺をぐるり一周するかたちで物語が展開している。登場人物の名前が書かれていると、何の物語か特定できる。(新聞記事から)

友人からは「行きましたヨ!」の絵はがきが届いて、ウズウズしていました。

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       ↑有名な古代オリンピック競技、円盤投げの選手。(絵はがき)

陶器に描かれた陶器画は興味深いものです。
水、ワイン、オリーブ油、穀物などを入れておく日用品であり、競技優勝者を讃える賞品であり、また墓に入れる埋葬品でもあります。
壺に描かれた「神々や英雄たちの物語」は、芸術的価値のみならず、物語の存在と内容を裏付ける、貴重な資料でもあります。

勿論、完璧なまでの肉体美の彫刻は、男女を問わず期待するところです。

どっぷり「ギリシャ」に浸れるひと時を、楽しんでまいります。
# by hanatabi-haruko | 2011-09-07 13:08 |