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『論破禁止』高橋源一郎氏(2018.02.22 THU.)


冬ごもり中は、新聞記事もじっくり読めます。

『論破禁止』‥‥高橋源一郎氏が、大学での高橋ゼミの方針は? と、問われての答えだそうです。
「誰かを論破しようとしている時の人間の顔つきは、自分の正しさに酔っているみたいで、すごく卑しい感じがするから」 と。
(朝日新聞 折々のことば 2018.2.19 より)

近頃、自分の野望を達成することが成功であると信じ切っている人たち、アメリカ型の立身出世願望の人が多くなったのが気になっています。机上の操作を頼りに大儲けすることができる時代であることも原因かもしれませんが、周囲を巻き込み戸惑わせているのに気がつかない。躊躇する意見やダメ出しをしようものなら、形相を変えて論破しようとする。有望な人間(そう思っている)をつぶそうとする非協力的な人間のやることと写り許せないのでしょう。自分中心で他人(ひと)に対する想像力が乏しい人たちです。

人類は「何かおかしいんじゃないか?」「感覚的にどうも違う!」と感じた瞬間、積み重ねた経験則からとっさに判断して行動することで、いくつもの危機を乗り越えてきたのではないかと想像します。落ち着いてからなら「どうしてそう判断したのか」を説明できるのですが、とりあえずは『直感』を働かせます。

高橋源一郎氏の『論破禁止』は、言葉にして説明できるまでのもどかしさとふつふつとした不安を払拭してくれるものでした。
『論破』を『禁止』するその訳を、「顔つき」とか「自分の正しさに酔う」だとか「すごく卑しい感じ」だとか‥‥直感的に感じる不愉快さで表現していて、とても分かりやすいのです。


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更に高橋源一郎氏は続けます。
対話は、それをつうじて各人が自分を超えることを希ってなされる。相手へのリスペクト(敬意)と自分へのサスペクト(疑念)がなければ成り立たない。と。

激論を戦わせても、相手へのリスペクトがあれば止揚できるかもしれない。相手を理解する努力は、自分発見にもつながる。
対立が怖くて本音で議論できないなんて、勿体無いということですね。
ただし、金銭欲、物欲を満たし出世することが人生における成功だと信じている人たち、自分は正しい!と、疑いもしない人たちは、やっぱりリスペクトできない。だから議論は避けたい。無駄だから。
何より議論ができる人間関係が大切ということですね。


高橋源一郎氏率いるゼミの若者たちが、実のある議論で鍛えられてこれからの時代を担って行く。
そう思うとワクワクいたします。

冬ごもりは、自問自答しながらあれこれ思いを巡らす時間でもあります。




# by hanatabi-haruko | 2018-02-22 14:00 | 雑事

弘前の酒蔵を訪ねて(2018.02.20 TUE.)


06:30ころ、日の出の時刻が早くなりました。17:20ころ、午後5時を過ぎてもまだ暗くなりません。もう2月も下旬、これは春の兆しと言って良いのでしょうか?

相変わらずの西高東低の気圧配置、強風も吹く予報ですが、休みの18日に思い切って北に向かって出かけました。

b0226219_16052688.jpg電車で雪原を走り、

 
b0226219_16053429.jpg川を渡り


b0226219_16053848.jpgトンネルをくぐり


b0226219_16054658.jpgラッセル車が駐機する駅を通り過ぎ、


b0226219_16054284.jpg次第に雪が深くなり、吹雪が窓ガラスに張り付いてきました。


b0226219_16054976.jpg構内に寄せられた雪の壁に驚いていましたら、車内アナウンスが!


ここは「大館駅」です。この先花輪線は運休。
奥羽本線もここでストップしてしまいました。

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b0226219_16055803.jpg振替バスの案内で更に目的地の青森県弘前市に向かうことになりました。


b0226219_16060126.jpg大好きな秋田犬の像に見送られて、バスが出発です。


b0226219_16060947.jpg霧氷


b0226219_16061338.jpg針葉樹に張り付いた雪が固まり始め、やがてスノーモンスターに成長してゆく過程を見るような景色です。


b0226219_16061640.jpg到着予定時刻を1時間ほど過ぎてなんとかたどり着きました。
待っていてくださった酒蔵の社長さん。
「今年もよろしくお願いいたします」


弘前の『豊盃さん。』
お付き合いはまだ浅いのですが、穏やかな方です。ガサツな自分が恥ずかしくなるほどです。
出会いを大切にされ、他人(ひと)に見返りを求めたりしない‥‥。駅まで送ってくださった車中での会話からも、そんなお人柄を感じ取ることができました。
む〜、ほぼ同じ年代の私たちにとりまして、憧れの遠い目標でもあります。いつか蔵元さんの人生哲学をじっくり伺いたいと思いました。豊盃さんのお酒をいただきながら。
ありがとうございました。お世話になりました。

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b0226219_16062668.jpg帰路、奥羽本線・秋田まではなんとか運行していました。

それにしても今年は気温が低く雪に悩まされています。


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田畑に凍りついた雪の塊が溶けて、春が順調にやってくることを願うばかりです。
♪ は〜るよ来い は〜やく来い ♪ (冬ごもりから脱出する日を心待ちにしていま〜す!)





# by hanatabi-haruko | 2018-02-20 16:18 |

赤裸々・宮沢賢治(2018.02.13 TUE.)


b0226219_10492802.jpg内陸に向かってくるまで走ると、雪の量がだんだん増えていきます。

 
b0226219_10493350.jpg協和町の道の駅まで恐る恐るドライブです。
お目当の宮崎産の「トマト」と「胡瓜」を求めるためです。
真冬の秋田では採れない夏野菜、胡瓜は糠漬け用に、トマトはたまにはサラダを明るい色で彩りたくて。


さらに角館まで足を伸ばそうと道路を見ますと、サングラスをかけても判然としない『ホワイトアウト』の道です。
即刻諦めて踵を返し秋田市内に向かって帰路につきました。

再び寒波が襲ってきているこんな日は動き回ることを諦めて、炬燵で読書でもいたします。

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心象風景・心の中にあるものを言葉にした(詩)場合、書いた本人以外には理解できないことがあまりにも多い。想像深読みには当然限界があります。これ当たり前のこと。賢治の文学作品の多くは心象風景を読んだものです。
しかし現実にあったこと体験したことからこそ生まれた言葉ですから、過去に遡って軌跡をたどってみたくなる。覗いて検証してみたくなる。ましては対象者が興味深い人気の「宮沢賢治」ならば、トライする人も少なくはないのでしょう。

宮沢賢治の作品を読み解くための検証から、書かれたものを二つ読んでみました。

「宮沢賢治の真実」  今野 勉 著では、
季節、気候、場所、星の運行から親しくしていた人間関係を参考に、賢治の心象風景を解き明かそうとした作品「宮沢賢治の真実」。賢治の生き抜こうとするが故の苦悩は凄まじい。
賢治に加えて、真摯に自分に向き合い生きようとした妹とし子の苦悩も暴かれていて痛々しい。

「銀河鉄道の父」門井 慶喜 著では、
賢治の旺盛な好奇心は、経済的な裏打なくしては満たされない。それを可能にしたのが父親の財力だった。
父親は花巻の名氏ではあったが、貧しい者相手の「質屋」と質流れ品も扱う「古着屋」商売。
賢治はそれを引け目に感じながらも、稼ぐことに追われることなく、行こうと思うところに行き、欲しいと思った書籍を買い、詩作に没頭している。あの手この手で父親によく金の無心をして、父親もまたそれに応じているからだ。財力があるゆえに可能だった父親の愛情表現なのかもしれない。

この世の中に確かなものは何もない。なのにより確かな安定を求めて心を乱すことが人生の常。
二つの作品は、宮沢賢治を丸裸にし、人間の弱さ悲しさばかりを知らしめて、少し不愉快でさえありました。
しかし、天才賢治のイメージが砕かれたその後に、誰の中にもある脆くて壊れやすい等身大の人間くさい人間像が浮き上がってきたように思いました。

難解な文章を読み解くには、辛すぎる賢治の壮絶な心象風景の読み解きが役に立つことでしょう。
作品を生み出した賢治その人に焦点を当てた興味深い二冊でした。

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東北の厳しい自然環境が育んだ「宮沢賢治」という人に惹かれて‥‥、冬籠もり最中に読むにふさわしい本だったかもしれません。



# by hanatabi-haruko | 2018-02-13 10:55 |

長~い冬のトンネル(2018.02.06 TUE.)


只今、冬籠もり中です。

この冬の私は、雪道の渋滞に巻き込まれたり凍った道路で転んだりしたくないので外出を極力控えています。
実はツルンツルンの家裏の外階段で尻餅を3段してしまいました。幸い大事にはならずお尻が少し痛むだけです。フ〜!

せっかくの日曜日でも、戸外に出るのは必要な買い物のためだけと言うのが最近の行動パターンです。
では、鈍色の空、絶え間なく降る雪、真冬日の日曜日には何をしているか?
朝起きてまず雪が降るまちの様子を暖かい部屋のガラス越しに眺めます。
家周りの雪かきを必要なスペースだけします。
次に最短時間最短距離で効率よく買い物を済ませるためにメモ書きをします。
メモ書きプラスの買いもの、それも半週間ぶんを買い込みます。

帰宅したら買い物したなま物の始末をし、夕食の献立目安を考えてそのあとは‥‥炬燵に腰まですっぽり入れてぬくぬくと身体を休める。冷えた体を即刻なんとかしたい時はこれに限ります。

お気に入りの本を読んだり手仕事をしたり。遊びに来た孫娘もコタツの中でまったりしてナノブロックで「パンダの親子」に挑戦夢中です。
家族が同じ部屋同じ炬燵に足を入れて、それぞれ好きなことをしている。静かな時間が流れてゆく心地良さ。

昨日今日の降雪で交通機関や生活そのものに支障が出ている地域もあるようです。「人間は自然条件を克服しコントロールできている」そんな傲慢な思い込みが打ち砕かれた気がいたします。

極寒降雪の厳しい気象条件には逆らわず、昔ながらの冬籠もり生活で結果、自身に向き合う時間を持つことができれば、春を待つ余裕が湧いてくるように思います。

この冬は観念して冬籠もりしています。
 



# by hanatabi-haruko | 2018-02-06 17:21 | 雑事

明るいニュース(2018.01.27 SAT.)


真冬日が何日も続いて、旭川の氷が面積をましてゆきます。

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b0226219_19453593.jpgカモたちも氷の上で羽を休めています。

 
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今夜で寒さは一旦峠を超えるそうですが、そうは言ってもまだ1月の下旬です。2月、3月まで油断はできません。
風邪をひかないように気を引き締めます。

冷たい日本列島、冷めきった角界に明るいニュースです。
西前頭三枚目栃ノ心剛史さん、優勝おめでとう!!
初場所14日目で優勝を決めました。

b0226219_19454617.jpg来日してから12年、平幕力士の優勝は6年ぶり、ジョウジア出身力士の初優勝、記録ずくめの快挙です。
右膝靱帯断絶の怪我の後の復帰、分厚いテーピングが痛々しい角界のニコラスケイジ、イケメンですね。

2016年夏、地方巡業で秋田市にいらしたとき、浴衣の着流しの大男がふらりと店に立ち寄ってくれました。
もちろんあれこれ秋田の日本酒を選んでお買い上げくださいました。

本当におめでとうございました!




# by hanatabi-haruko | 2018-01-27 19:55 |