先週末から雨雲の塊は秋田沖から東に移動しつつ停滞し、秋田、岩手は大雨に見舞われました。
家裏が一級河川「旭川」である我が家は、最近の雨の降りかたにはその都度胆を冷やしております。
今回もあと数十センチで河川敷に水が上がりそうでした。ハラハラ‥‥
河川敷の植木鉢を片付けたり雨が入り込まないように家の入り口に土嚢を積んだり、一通りの準備をしました。幸いにも川の水位はそれ以上は上がらず、順調に下がりつつあります。
被害の全容はまだ把握しきれていないようですが、秋田県内陸から秋田港に流れ込む「雄物川」沿で田畑や家屋への浸水被害が目立ったようです。お見舞い申し上ます。
相変わらずの曇り空のもと、復旧作業はまだこれから。梅雨明けが待たれます。
そんな心配事を抱えていた23日(日曜日)24日(月曜日)連休に、のっ引きならない用事があって北に向かいました。
北に行くほどに雲が切れてゆき、午後の弘前の街は青空が見えて
↑ こんな素敵な夕暮れの「いわき山」を眺めることができました。
↑ 翌朝の「いわき山」。雲がたなびいていますが、雲に隠れていない御山は久しぶりです。
ドライブの途中、青々とした田んぼが広がっていました。
お山に降った雪が伏流水となってやがて田畑を潤し、美味しい井戸水となってこの地を潤している。
「いわき山」は雄大なロケーションを演出しております。
話によりますと、ここ一週間ほどの間にひ弱に見えた苗がみるみる分蘖して、驚くほど立派になったそうです。
田んぼの畦を歩きますと、小さなカエルたちがポチャポチャと水の中に逃げ込みます。
カエルを追いながら稲の根元に目をこらしますと
芹が生えています。
おや? 特徴のある尖った葉っぱです。もしかして‥‥
おお!「おもだか」の花が咲いているではありませんか!
おもだかの花といえば青森県青森市出身の棟方志功さん。
「わだば日本のゴッホになる」と言った有名な版画家の記念館を青森市に訪ねた時、記念館前庭の池に棟方志功さん縁りの水草「おもだか」が植えられてありました。
幼い頃から視力の弱かった少年が、転んだからこそ水辺に見つけた小さな「おもだか」の花。ふるさとの小川に咲く、わずか1センチほどの真っ白な小さな花が大好きだったそうです。
私も出会えて嬉しいです。
大雨にハラハラしながらでしたが、良い旅でした。