10、11日、やっと遅い正月休みが取れました。低気圧が北日本を横断し大荒れになる前に、秋田を脱出して気温13℃晴天の東京に行ってまいりました。
上野で待ち合わせている間にひとつ。シカゴ ウエストンコレクションの「肉筆浮世絵ー美の競艶」を観ました。
チケットです。
形態描出に敏腕を奮ったといわれるだけはあって、葛飾北斎の作品は顔や髪の毛の描写はあくまでも繊細に、着物の輪郭は仕草や動きの描写が太く大胆で魅力的です。
ポストカードを求めました。
鼠茶の地味な着物にほんのちょっと赤い襦袢を見せて、顔の白さ美しさが映えます。当時の日本人の体格そのままの胴長短足も、強調され過ぎますと不安定で落着きません。その点では葛飾北斎の美人画は四肢の描写も正確で、着物の中の美しい姿態を想像すると、ルネッサンスの肉体描写を浮かべる事ができるといっても過言ではありません。
前回皇居の東御苑の空間に一息つけましたので、今度は時計の逆回りに。
薄着で行ったつもりでしたが、コートを脱いでの散策です。
薄日が差す竹林を歩いて行きますと
紫式部が実を残し
椿が満開です。
ガサゴソ落ちた木の実を探しているのは
「ツグミではないか?」と、鳥好きの息子が教えてくれました。
大手門を出ますと、明るい陽射しに白鳥が羽根をひろげています。
お堀り沿いに手入れの行き届いた松を眺めながら二重橋近くまで散策します。
↑ 大通りが自転車のために解放されていました。
ずっと奥突き当たりは東京駅です。
ほぼ無風、北国の私たちにとっては、よい散歩日和でした。