東京駅 八重洲中央口から徒歩で5分ほど。
ブリヂストン美術館が、ビル新築工事のために長い休みに入るそうです。
そんな訳で開館10時前から並んで、只今展示中の「BEST of the BEST」の所蔵品を観てまいりました。
ジョルジュ・ルオーの「ピエロ」
おどけて人を笑わせるのが仕事の道化師には、隠された苦悩がある。
そんな絵画が多い中、50歳を過ぎたルオーが描いた「ピエロ」の顔は、歪むどころかむしろ静かで穏やかです。
同じくルオーの「郊外のキリスト」
月明かりの街角に佇むキリスト。
彼を取り巻く12人の使徒や、彼を慕う沢山の信者はいない。
小市民にそっと寄添うキリスト。
そんな発想を絵に表現するルオーに魅かれます。
ピエール・オーギュスト・ルノワールの「カーニュのテラス」
南仏の避寒地で静養して、健康を取り戻したとか。
フィンセント・ファン・ゴッホの「モンマルトルの風車」
一昔前、モンマルトルの丘では風車が活躍していたんですね。
クロード・モネの「黄昏. ヴェネツィア」
海に浮かぶヴェネツィア島の夕陽が、数時間かけて海を染めて沈んでゆく。
水面に映る光と影が空と一体になって。
↑ アルフレッド・シスレーの「サン=マメス 6月の朝」
初夏の若葉が清々しい朝。よい一日を期待できそうな気がします。
(いずれもポストカード。1枚50円は断然お得です。それにシニアー割引で入館料が200円も安くなるんですよ!)
デパートの食堂で昼食、夕方銀ブラの後ビヤホールで喉を潤し軽食で小腹を満たし‥‥。
早朝7時台に秋田を出、その日の夜9時過ぎに秋田に帰ってくるという強行軍でしたが、見どころ食べどころ満載でしかも長時間運転なしの日程は、思ったほど疲れませんでした。こんな小旅行もいいものです。
(健康を取り戻しつつある身内と談笑できて少し安心しました。)
野の花が届きました。
春の野山ではもう「キクザキイチゲ」が咲き始めたようです。
孫息子は他県の大学へ入学のため、秋田を離れ旅立ってゆきました。
近くの神社に「ヒマラヤユキノシタ」が咲いていました。
新しい春、新しい年度が始まったのですね。