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八橋土人形(2014.11.01 SAT.)

ご近所の催事場<ココラボラトリー>で、今「八橋土人形」の展示がされていますので、覗いてみました。

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「八橋土人形」は200年以上の歴史があるようです。
人形店が最も多かったのは明治時代で、盛んに人形が競い造られ今に伝えられております。
昭和17年には3軒になり、ついにはたった一軒になった人形師の道川トモさんが残念な事に、今年亡くなりました。
後継を目指す方はいらっしゃるようで、その方の発案で今回の展示に至ったようです。

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豪華な「お雛様」も飾られています。

 
「八橋土人形」で最も一般的なのが「おでんつぁん」です。
「おでんつぁん」とは、天神様のこと。菅原道真さんのようです。
男の子の節句に飾られる他に、農作業が始まる(種まき)頃にも飾る家があったようです。

我が家にある「おでんつぁん」です。↓

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左大臣、


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右大臣とセットで飾るのが普通のようです。


我が家の土人形は比較的に整ったお顔立ちですので、道川トモさんの型でつくったものではないようですし、素性ははっきりいたしませんが、その他にもいろいろなものがあり、それが結構楽しいんです。

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右手が欠けていますが、なにやら憂いを秘めてうつむき加減の少女の人形。

半歩前に出した右足で僅かに裾が翻り、残った後ろ足が緩やかな曲線を描いて、動きのある姿勢が暗いイメージを払拭している‥‥計算された造形が凄いですね。(勝手に深読みして楽しんでます。)


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こちらは手まりで猫と遊ぶ乙女かしら。
すり寄る猫、凛とした乙女。表現力が優れています。
着物の柄や色彩も美しく、見ていてあきません。


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どんな意図でつくられたのか?若い女房のおめでたを喜ぶ初老の夫でしょうか。
なんとも可笑しな素朴な土人形です。


この他にもバットとグローブを持った野球帽の少年や、猿犬雉子のお供を連れた桃太郎などがあり、その昔、部屋に飾って日常生活を楽しくしてくれただろうと想像します。

展示場の一画では、道川トモさんが残した干支の動物の形に絵付けできるコーナーがありました。
来年は「未(ひつじ)」、私も真っ白なひつじの土人形の絵付けに挑戦してみました。
(拙い出来ながら、来年になったらお目もじさせたく考えているところです)

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鉢植えの植物が紅葉しました。

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ウツギ。紅葉に花が狂い咲きです。


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朝晩の冷え込みに、ミニもみじもきれいに染まりました。


今日から霜月、高い山からは雪の便りが届くようになりました。
by hanatabi-haruko | 2014-11-01 20:42 | 雑事