若い日本酒フアンから注目されている「話題の人」がいます。
グループNEXT5のメンバーのひとりでもあり、その中心的存在でもある、新政酒造の若き社長・佐藤祐輔さんです。
GWの間、新政酒蔵さんを訪ねた若者何人かが、その足で当店にも寄ってくださり、お酒をお買い上げ下さいました。ありがとうございます。
今や、若い日本酒ファンを増やし、彼らの『カリスマ的存在』となっているようです。
最近の活動では、
例えば、
グループNEXT5で企画した、野菜ソムリエとコラボした飲食イベント。
グループNEXT5のメンバーが醸したお酒を、個性的な肴で楽しむイベントは、もう何回も催されていますが、参加人数に限りがある催しですので、私たちは参加を遠慮しております。
詳しくは、祐輔さんのブログ『蔵元駄文』で、紹介されています。
・酒蔵の垣根を越えて、若い蔵元が技術交流する。
・同世代の需要を呼び起こす為、新しい発想のお酒を目指す。
・スローライフのスタイルを酒にも求める。‥‥地の米で純米酒、自社酵母にこだわり、身体にダメージが少ないアルコール度数14度台を目指すなどなど。
緻密なブログ『蔵元駄文』を読み込むと、彼のポリシーがわかります。
(分ったような気になります。)
若い(酒)造り手がターゲットにしている飲み手は、20代~30代。
これから30年以上酒造りを続けてゆくのですから、当然の設定です。
それと知った時、親子程の年の差がある私たちの考えた末の(大袈裟かもしれませんネ。) スタンスは、
「近くにいて、お手並みを拝見する。」
「足を引っ張ることなく、陰ながら応援する。」と決めました。
例えば、2013年度の新政特別頒布会『微生物の世界』(3回シリーズ)
酒造りの世界は、微生物が活躍する世界。
未だに、人智の及ばない部分があるらしいことは、聞いているけれど、
そんな酒の世界を科学的、化学的に解き明かそうとする、ひた向きな姿勢が新鮮です。
挑戦には、常に失敗が付きものです。
(予定されていたお酒の発売が、途中で断ち消えることもあったかな?)
けれど、ありのままを受け止め、他人の目を気にする様子もない。
(失敗を伏せて、取り繕うにも結構なエネルギーがいりますからネ)
データーを無駄なく生かして、成功への足がかりにすることに、より多くのエネルギーを使いたい‥そんな風にお見受けいたします。
情報量が圧倒的に少なかった頃に、先人も失敗を重ね、苦労を重ねて、旨い酒を醸してきたことに学び、責めの姿勢を崩さない。
売り手(の私たち)には、彼から宿題が出されます。
彼のレポートは、<最終消費者向け>、<酒販店向け>にそれぞれ異なった内容で発信されていますが、酒販店は、自分の理解できる範囲での自己責任で、買い手に商品説明をする。
最終消費者への説明を怠り、<酒販店向けのレポート>を消費者に丸投げすることは、禁じられています。
そりゃそうですよネ。造り手の意図をできるだけ理解し、自ら利き酒して、お客様には自己責任でお酒を勧める。
それが売り手の責任というものですから。(「売れるから売る」も有り難いけれど、「お勧めしたお酒を呑んで美味しい」と言われる‥‥これは売り手の楽しみです。)
山吹の蕾
春紅葉
残念ながら、彼の提案酒は出荷量も少なくて、いつも品薄。
あっと言う間に売り切れます。
新しい挑戦を心待ちしているファンのお手元に、一本でも多く届けたいと思うと、利き酒も思うようにはできません。
できれば『微生物の世界』シリーズ3回分を並べ、
どんな肴と合うのか、呑み仲間とあれこれ批評しながら呑んでみたいものです。
そう思って、実は1セットづつ自分用に注文してあったのですが、
お客様に是非ともと言われますと、お譲りしないわけにもいかなくて‥‥
そんなこんなで日本酒業界に今、「新しい風」「新しい底力」を感じながら‥‥
レポートを読むだけでも四苦八苦しながら‥‥
でも、私たちロートル(老頭児)も、結構ワクワクしています。
要注目の人物に、乞うご期待!! です。