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秋田市内・酒蔵散歩 その2(2013.02.12 TUE.)

次に訪ねたのは、秋田醸造さんです。
市内を流れる<旭川>をはさんで、新政酒造さんのはす向かいにある酒蔵さんです。(昔、旭川は上流の農家から米を運ぶ為の、重要な水路だったそうです。) 
商品名「竿灯」「ゆきの美人」で知られています。

3代目の小林忠彦さんは、12年程前に酒蔵のあった敷地にマンションを建てられ、別棟1階にコンパクトな四季醸造可能な工場(酒蔵)を、造られました。(私たちは勝手に「マンション1階の酒造り」と紹介しております。)
経済的な基盤を築いた上で、酒造りに専念する。という、合理的な考えの持ち主とお見受けしました。

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↑ 釜場で説明される小林さん。

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昔の酒蔵をイメージできるのは、木製の麹室だけ。


金属製の機械道具類は、常に完全消毒殺菌し、狭い空間での酒造りのリスクを減らす努力をしているそうです。
当然のことながら、「蔵付酵母」は存在しえないそうです。

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仕込みタンクと貯蔵タンクは、少量規模のものが、狭い場所に隣り合わせに並んでいます。


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2階に上がりますと、足場は頑丈な金網で、何人上がってもOKとのこと。重量制限なしだそうです。(新政さんの御蔵では、人数制限10人でしたが)


新政酒造さんと、秋田醸造さんとのご縁は古く、小林さんのお祖父さんが、五代目佐藤卯兵衛さんのもと、杜氏さんを勤めていたと伺いました。
そんなご縁もあったからでしょうか、酒造業を継ぐために、秋田に帰ってこられた祐輔さんが、酒造りの技術相談をしたのが、対岸の御蔵の小林さんだったそうです。

今でもお互いに、酒造りの情報はオープンのようで、
造り途中の醪の数値が飛び交う、酒造りの臨場感あふれるお二人の会話を初めて聞いた時には、正直、驚きました。
酒質向上のために、酒蔵同士、手の内を見せて情報交換するのが当たり前‥‥凄いことです。

「NEXT5」の構想は、若い彼らの技術交流から生まれた、チャレンジだったのだと思います。

冬の散歩は、やはり冷えます。お楽しみは「反省会」です。
南通りにある小料理店に辿り着いたのが、5時半頃。

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↑ 薪ストーブがほんわか暖かい店内で、お二蔵のお酒と料理を味わいました。

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目の前に次々に出される料理の、ほんの一部です。


飲む程に酔う程に、カメラで記録するなど、もうどうでもいい気分。
と言うことで、美味しいお酒のラインアップ10種10本を、写真でご紹介できないのが残念です。

それにしても小林さんからの差し入れの純米酒は、やっぱりこの時季お燗が進みましたし、
祐輔さんからの差し入れ、「創業160年記念の袋吊り」は、あっと言う間に飲みほされ、満足の「酒蔵散歩&反省会」となりました。

お忙しい造りの最中に、お邪魔いたしました。
お二蔵の蔵元さんに、感謝感謝です。
by hanatabi-haruko | 2013-02-12 10:17 | 雑事