花・旅・人

karyonin.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

冬の楽しみ方(2023.11.27 MON)


冬の楽しみ方(2023.11.27 MON)_b0226219_08223608.jpeg
写真は当店真向かいの料亭さんの見事な紅葉が散り始めて、錦の絨毯を敷いた様な景色です。
紅葉が進み、街路樹のイチョウがすっかり葉を落として、数センチの初積雪があり‥‥気温も最低気温が5℃以下最高気温は10℃以下。秋田は今まさに初冬に入ったところです。
寒さと雪に閉ざされるこれからの季節は、屋内で音楽会や美術展を楽しむ季節でもあります。

冬の楽しみ方(2023.11.27 MON)_b0226219_08223898.jpeg
知人に誘われて、アトリオン音楽ホールで「秋田マンドリン倶楽部第49回定期演奏会」を楽しんで参りました。マンドリンという楽器の演奏会は初めてです。なんでもイタリアの民謡楽器として始まったそうです。

楽団の編成は第一マンドリン、第二マンドリン、マンドラテノール、マンドロンチェロで編成、それにギターが加わり、コントラバスが低音で締め、パーカッションやフルートやクラリネット、ホルンも加わって30人近くでした。(オーケストラのバイオリンをマンドリンに置き換えた様に見えました。)本格的な演奏に聴き入りました。

曲目「シャンソン・パリの空の下」で始まり「シェルブールの雨傘」そして「ひまわり」などなど。ドボルザークの「スラブ舞曲」、「マンドロニストの生活」などが印象に残りました。

アンコール曲はお馴染みの「秋田県民歌」♪ 秀麗無比な~る 鳥海山よ‥‥♪(1930年、作詞倉田政嗣、作曲成田為三)で、客席からは歌声やハミングが自然に湧いて、喝采を浴びていました。壇上の演奏者も客席の観客も緊張がほぐれ、会場がひとつになった様に感じました。
お誘いありがとうございました。久しぶりの音楽会で心がう~んと軽くなりました。


# by hanatabi-haruko | 2023-11-27 08:32 | 秋田の四季

本格的な冬支度(2023.11.20 MON)

銀杏の黄色はオレンジ色がかり冷たい風で道路に舞い散っています。間もなく白いものが天から舞い降りてくる季節になりました。
本格的な冬支度(2023.11.20 MON)_b0226219_13203595.jpeg
曇天の中の遠出は控えて、日、月曜日の連休は冬支度を進めることに終始いたしました。車のタイヤをスタッドレスに履き替え、足元ストーブを一台買い足し、下着や履き物を冬用に入れ替え、厚めの夜具に整え‥‥その上、気が急いて師走の買い物のうち日用雑貨を前倒しに購入して、切りがありません。せっかちな私です。 

本格的な冬支度(2023.11.20 MON)_b0226219_13203896.jpeg
今年も「シャコバサボテン」が猛暑を乗り切り無事に咲きました。この時期に明るい色の花は華やかで嬉しいもので気分が晴れます。

 
本格的な冬支度(2023.11.20 MON)_b0226219_13204122.jpeg
後は炬燵でぬくぬくと、興味ある「浮世絵」でも眺めてゆっくりいたしましょうか?
左は私好みの歌川国芳の図録、右は夫好みの歌川広重の五十三次の解説。どちらも「神田古本屋街で安く手に入れたものだから」と、息子が送ってくれました。ありがと!

強い風に煽られて銀杏の枝が波打っています。鈍色の空から時折陽が差しますが、もうすっかり冬です。来週辺りには積雪があるかもしれませんね。覚悟はできておりますが。
# by hanatabi-haruko | 2023-11-20 13:30 | 雑事

個人商店の女将さんたち(2023.11.13 MON)

今から半世紀ほど前のこと、家族経営の商店では賃金や労働条件などを云々する前に仕事をこなすことが最優先されていました。我が家は繁華街川反通りに店があったため、来店客があれば夜は10時頃まで長時間労働は当たり前でした。秋田に引っ越してきて、酒屋を継いだ夫と私はそんな慣習を受け入れて生活をしていました。注文の電話が入れば夜の8時過ぎでも食事を中断して重いアルコール類のケースを配達していました。夫は、無理がたたって身体を壊し入院したことが二度もありました。

まだ小学生だった息子がこんな話を友達としたと話してくれたことがありました。
息子の友人「お前のとこ金持ちなんだか?」(何時遊びに来ても両親が忙しく働いていたからでしょうか)
息子「む~、だけど父さんも母さんもシッタケ働いてるや!」(シッタケ=秋田弁でいっぱい、死ぬほど)
お恥ずかしいことながら、子供たちの気持ちを想像する余裕はありませんでした。

1964年(昭和39年)東京オリンピック前後から始まった好景気はその後も上向きになり、商品は飛ぶように売れて、相変わらず働き尽くめの日々を送っていました。問屋やメーカーからの売り込み攻勢も盛んで、魅力的なノベルティも付けられタオルやシーツ、食器などは今思えば個人で買った覚えがないほどでした。そんな中、問屋やメーカーからの招待やら研修会や酒の会やらで、店主たちはよく出かけていました。多忙な店主の留守を引き受け中心になって支えていたのは女将さんたちであった。と、口には出さないけれども個人商店の女将さんたちは、多分自負していたことでしょう。

同じ様な環境で日々忙しくしていた秋田市内の酒屋の女将さんたち6人が申し合わせて、ささやかな自己主張をしたのはこの頃だったと記憶しています。尤もらしい大義名分はあります。「ワインの商品知識を身に付けて売上に貢献したい」
もう一押し!「月に一度ワイン持ち寄りの試飲会をレストランで、料理との相性も体験しながら開きたい」と、店主に切り出したのでした。同じ酒屋業界で店主たちは皆顔見知り。幸いにもダメ出しする店主は誰も居らず、結局1992年(平成4年)2月、時間をやりくりして6人だけのワイン研究会 ※ 「セパージュの会」がスタートしたのでした。
あれから時代は変わり焼酎、ワイン、日本酒とブームも変遷しました。スーパー、コンビニ、チェーン店などへと、酒屋業界の経営形態も随分変わりました。専門化により得意な分野ごとに棲み分けする様にもなって、仕事の内容も労働条件も変わりました。因みに我が家の場合は、店を閉めて休む完全休業日は毎週日曜日+α日で、月に何日も休める様になり身体は楽になり、休日を有効に使えるようになりました。2、3年前まで年中無休の酒屋さんが多かったのですが、最近では少しづつ休みの日を設ける傾向にある様です。インターネットで休みの告知が徹底できる様になったこともあるのかもしれません。時代の流れ、当然のことですね。
労働時間はと言いますと、我が家では店主が身体を壊すたびに働く時間が短縮されて、今では8時間以下になりました。あ、私はもっと短くなって忙しい時間帯にしか店に在席しておりません。半分引退。完全引退間近です。

「セパージュの会」が発足してから31年が経ち、30歳代40歳代だったメンバーも歳をとりました。勉強会の名目・大義名分はとうになくなり、開催回数も年に数回に減りました。いったん手にした女将さんたちの権利(?)はその後も手放さず、秋田市内の美味しい料理店を軒並み巡りました。男鹿半島や抱き帰り渓谷、弘前公園など日帰り小旅行も楽しみました。思い出は数々あります。
酒屋を廃業したメンバーもおります。最初に廃業したのはこの会の言い出しっぺで「セパージュ」と名付けたY子さんのお店。彼女とは次第に連絡が取り難くなって、鬼籍に入ったことも最近になって知り驚きました。その後も1店、そしてこの年末に廃業が決まったメンバーもいて、併せて3店が酒屋業から離れました。寂しくなりました。それでも、同業者だったからわかる悩みを吐き出し情報を共有し、病自慢(?)の話題も加わり「会」は細々と存続しています。

コロナ禍をなんとかやり過ごし夏の水害、秋口までの猛暑を乗り切り、きのう日曜日に4年ぶりの食事会が実現しました。集まったのは4人、時々会いたくなるのは皆同じです。
「お久しぶり!!」「調子はどうなの?元気にしていた?」 アレコレ‥‥アレコレ‥‥積もる話に花が咲きました。
※ セパージュとはワインに使われている『葡萄品種』の意味

個人商店の女将さんたち(2023.11.13 MON)_b0226219_08051239.jpeg
11月の花、シャコバサボテンの蕾が色づき膨らみ始めました。

 


# by hanatabi-haruko | 2023-11-13 08:07 |

「浮世絵師・歌川国芳展」(2023.11.06 MON)

先月の15日、駐車場が満車で鑑賞することができなかった秋田県立近代美術館の「浮世絵師・歌川国芳展」に再挑戦しました。
この日も「横手ふるさと村」では広場での催し物や「菊花展示会」などがありましたが、無事美術館に入ることができました。

「浮世絵師・歌川国芳展」(2023.11.06 MON)_b0226219_08444202.jpeg
「浮世絵師・歌川国芳展」展示最終日とあって思いのほか多くの入場者で賑わっていました。

 
「浮世絵師・歌川国芳展」(2023.11.06 MON)_b0226219_08444579.jpeg
武者絵・本朝水滸伝豪傑八百年一個 早川鯉之助

 
「浮世絵師・歌川国芳展」(2023.11.06 MON)_b0226219_08444745.jpeg
武者絵・弁慶が勇力戯に三井寺の梵鐘を叡山へ引き揚る図

 
「浮世絵師・歌川国芳展」(2023.11.06 MON)_b0226219_08445038.jpeg
武者絵・宮本武蔵の鯨退治

 
「浮世絵師・歌川国芳展」(2023.11.06 MON)_b0226219_08445251.jpeg
風景画・東都名所 新吉原 展示作品全てがフラッシュ及び動画でなければ撮影OKでした。ラッキー!

 
「浮世絵師・歌川国芳展」(2023.11.06 MON)_b0226219_08445535.jpeg
擬人化・きん魚づくし ぼんぼん

 
「浮世絵師・歌川国芳展」(2023.11.06 MON)_b0226219_08445713.jpeg
戯画・人かたまって人になる

 
「浮世絵師・歌川国芳展」(2023.11.06 MON)_b0226219_08450016.jpeg
戯画・欠留人物更紗 十四人のからだにて三十五人にミゆる

 
「浮世絵師・歌川国芳展」(2023.11.06 MON)_b0226219_08450312.jpeg
戯画・当ル奉納願お賀久面

 
「浮世絵師・歌川国芳展」(2023.11.06 MON)_b0226219_08450639.jpeg
戯画・朝日奈三郎義秀小人じま遊

武者絵 洋風表現  風景画  擬人化 戯画の部門に分類されての展示、うたい文句の通り「奇想天外×大胆不敵」の傑作の数々が167点。む〜、浮世絵版画恐るべし! 北斎、広重も良いけれど江戸後期に西洋からの情報を参考に自由に発想し楽しんだ国芳もすごい!面白い!細密な版画を近づいて細部まで観察鑑賞でき堪能いたしました。

「浮世絵師・歌川国芳展」(2023.11.06 MON)_b0226219_08451111.jpeg

菊祭り 一本の茎から?見事です

 
「浮世絵師・歌川国芳展」(2023.11.06 MON)_b0226219_08451432.jpeg
細く長さのある花びらの菊

 
「浮世絵師・歌川国芳展」(2023.11.06 MON)_b0226219_08451605.jpeg
紅葉はといえば、ほんの少し

 
「浮世絵師・歌川国芳展」(2023.11.06 MON)_b0226219_08451887.jpeg
一本の木の半分は紅葉が進み残りの半分はまだ緑色です


「浮世絵師・歌川国芳展」(2023.11.06 MON)_b0226219_08452114.jpeg
ほぼ無風20℃前後のツーリング日和。駐車場にはポルシェ911がなんと50台ほど。マニア達が集結していました。


「浮世絵師・歌川国芳展」(2023.11.06 MON)_b0226219_08452315.jpeg
こちらには山形ナンバーのホンダのゴールドウイングが10台ほど。前回来館した時と似たようなドライバー達の交流する様子がありました。気温が例年よりも5℃以上も高いことがとても気になりますが、穏やかな秋の一日を楽しみました。


# by hanatabi-haruko | 2023-11-06 08:56 |

干し柿の出来具合 (2023.10.30 MON)

渋柿を吊るしてから一週間が経ちました。幸いにも最初の4日間は雨も降らず外に出したままで乾燥を促すことが出来ました。
5日目、6日目は朝5時過ぎ、夢の中で遠雷を聞いた気がして、大急ぎで家の中に竿を取り込みました。案の定次の瞬間に土砂降りの雨です。
雨に当たる事はなくても気温は例年になく高い所為か、なかなか水分が抜けません。その間にも少し傷付いていた柿が崩れ始めて、本来の干し柿とは言えないけれど無駄にしたくなくて未完成の1個2個を口にしますと‥‥む~、柔くて案外美味しいではありませんか!
7日目の満月を眺められた夜には雲もなく、消毒のためお酒を噴霧して一晩外に干しっぱなしにしました。

干し柿の出来具合 (2023.10.30 MON)_b0226219_11000951.jpeg
8日目の今朝、柿を吊るした竿を持ち上げてみますと、明らかに軽くなっています。干し柿も黒く締まりが出てきました。
よかった ! 食べ頃が近いことがわかります。
水分が抜け大きさ重さは元の半分近くにまでなって、色は茶褐色になり渋みも抜けた様です。甘く美味しい干し柿に大変身いたしました。今年の秋の行事(習慣)がまた一つ終わりました。
体調が今ひとつらしいSさんが、高い柿の木の枝から収穫してくれた貴重な柿の実です。今年も美味しくいただきます。
ありがとうございました。お大事に。


# by hanatabi-haruko | 2023-10-30 11:02 | 秋田の四季