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春は?(2017.03.27 MON.)


確か昨年の今頃には、雪解けが進んで春告げ花の走りを確認していたはず。
そんなはやる気持ちで、晴天の日曜日出かけました。

秋田市を出発して、内陸に向かうにつれて道きわの積雪量がだんだん増えていくのが気になります。年が明けてから何度か寒気団の到来があったのを思い出しました。案の定、目的地の刺巻の水芭蕉の群生地はまだ開園準備も始まっていません。

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それでも気温は6℃前後、どこかに白い蕾がほんのちょっぴりでもないか? 諦めずに舐めるように雪解け水の流れに目をこらしますと

b0226219_13115769.jpg雪の重みに傷つけられた水芭蕉の蕾を発見!

 

落ち着いて見回しますと‥‥

b0226219_13120093.jpg開きかけた水芭蕉、それに紫色の座禅草もみつけられました。


これから雪解けの遅れを取り戻すべく、開花が促されてゆくことでしょう。

せっかくここまで来たのですから、一週間の疲れを癒すためにも田沢湖高原の「アルパ駒草」の温泉に浸かりましょう。

お~! 秋田駒が3月下旬とは思えぬ厚めの雪化粧です。

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田沢湖高原辺りの1m以上ある雪の壁を抜けて登って行きますと、

b0226219_13120732.jpg「アルパ駒草」は雪に埋もれていました。

 
残念ながらまだ使用できませんでしたが、この温泉の露天風呂からは、こんな景色が楽しめるんですよ。↓

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今日は、山肌が雪の白色と針葉樹の暗紺色でくっきりして空気が澄んでいるのを実感いたします。帰路は田沢湖を半周してゆきましょう。


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山の雪解けが遅れているからか、湖の水位は低く砂州が見えています。
ほぼ無風の御座の石では、湖面に映るこんな素敵な景色を堪能いたしました。

b0226219_13121904.jpgそして‥‥期待をせずに尋ねた西木村では、わずかに福寿草が数輪花を開き始めておりました。

 
街中ではさほど積雪がなかった秋田ですが、山の春の訪れは遅れているようです。
この分では、角館の桜が咲き始める4月中旬頃に、刺巻の水芭蕉と西木村のカタクリも同時に楽しめる、『秋田の春の花ツアー』が実現するのではないでしょうか?
ふ~ 、忙しいことです。でも楽しみです。




# by hanatabi-haruko | 2017-03-27 13:23 |

春は近くまで来ています(2017.03.22 WED.)


3月も半ばを過ぎ、決算月にやらなくてはならない作業、提出しなければならない書類などの目処がつき、ホッと一息ついています。(3月末日を迎えてからの作業はこれからですが) 
そして、日中の気温が10℃前後にまで上がり暖かくなってきて・・・春めく野山が恋しくなってきました。早く行きたいなぁ!

写真は一年前に訪ねた西木村のカタクリです。

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手始めにまずは水芭蕉でしょうか。それからキクザキイチゲも可愛いし、カタクリの花の絨毯も。
今からワクワクします。
# by hanatabi-haruko | 2017-03-22 17:00

南三陸町を訪ねて(2017.03.14 TUE.)


まだ雪が残る田んぼの中、秋田高速道路を南東に向かいました。
おや、雪原に熱気球が見えます! 春間近の風物詩でしょうか?

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12.13日の連休に、東日本大震災から6年経った南三陸町を訪ねてみました。
東北地方の太平洋岸は6年前の震災の大きな爪痕を未だに残し、何処に行っても大型のクレーン車やダンプカーが動き、復旧工事の最中です。
あちらこちらが盛り土の褐色をむき出しにしています。冬場は乾燥する土地柄、土ぼこりが舞っています。

道に迷いながら町に辿り着いたのは、正午近くでした。
八幡川や折立川など幾つかの川が流れ込む志津川湾、湾沿いにある南三陸町志津川町は、最も高くは23mを越える大津波で壊滅状態になった町とのことでした。(大津波が家や車や人間を引き込み持っていってしまった光景が思いだされます)

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b0226219_17060653.jpg八幡川河川復旧工事で


b0226219_16491059.jpg狭い仮設の道路は、大渋滞です。


片側一車線の渋滞の先には、仮設から引っ越して10日目の新設「さんさん商店街」があるのです。3.11を思いだし、近隣から買い物客が押し寄せて応援をしようとい言うことなのでしょう。私たちもその中の一台です。

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途中、建物の屋上を遥か津波が越えていったという「防災対策庁舎」のすぐ側を走りました。右に見える盛り土の高さには驚きます。どんなに高く土を盛っても、津波を完全にシャットアウトする目標は、なんだか不可能に近いと感じてしまいます。

2時間の渋滞の後にようやく「さんさん商店街」に着きました。
3.11直後の日曜日とあって大混雑で、人気メニューの海鮮丼には辿り着けず、コンビニでカップ麺をすすり、飲みものやつまみを求めて近くにある展望台に登ってみました。

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褐色の土の向こう、木造の平屋の棟が「さんさん商店街」です。

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旧港付近は大改造が進行中、宿泊先のホテル・白い建物が岬の突端にみえます。
町民の居住区域はすべて高台に移ったそうです。
思いの外のロングドライブに疲れましたので‥‥

b0226219_16491971.jpg早めにチェックインして温泉に浸かって一息いれました。

海に面した窓のカーテンを開けると、到着を待っていたかのように、うみねこたちが迎えてくれました。


b0226219_16492484.jpgここは普段は波静かな志津川湾です。

日が落ちて、満月が鏡のような海面に尾を引きます。

うみねこが餌を期待してまだ待っています。
(ご免ネ! 硝子戸は開かないのヨ!)


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↑翌朝、 日の出時の湾の様子です。豊かな内海に養殖棚が点在しています。

朝食後、ホテルが企画する「語り部バス」(申込)で見学です。
小高い丘の上、海の見える戸倉小学校付近で子どもたちの避難の様子や

b0226219_16492735.jpg左端の白いコンクリートの建物・高野会館(典礼会館)の跡地では、200人ほどの高齢者の集まりの最中に地震と津波を体験し、屋上まで波が達した話。


b0226219_16493066.jpg防災対策庁舎付近を訪れ、献花台前で黙祷しました。


説明してくれた語り部さんはホテルの従業員、人生経験抱負な70歳を越えた方でした。
災害時の状況を6年間に渡って検証してきて新たに解ったこと、その後の町の復興状況と問題点などの説明を受けました。被災後6年、災害に学び町づくりに尽力している方のお話が心に滲みました。

海の側に住んでいるから危険なのではない。
海の変化を常日頃から観察している漁師さんや戸倉地区の先生生徒さんに被害が少なかった理由は、危険が迫った時には何処に逃げたら良いのか?子どもも大人もそれぞれが(てんでんこに)考えて行動することを学んでいるから。
それでこそ、風光明媚な海の側に住み、豊かな海の幸を享受する資格がある。
そんな自負を感じました。

「今は土ぼこり舞う茶色しか目に入りませんが、ここは海の幸に恵まれた観光の町です。どうか2年後、3年後に復興した南三陸町にまたいらして下さい。」
是非また訪ねてみたい地になりました。

帰路は以前宿泊したことのある気仙沼市に寄ってみました。
ここも津波の被害が甚大だった所です。
津波で破壊されたままの建造物もまだ残されています。
地形は変わっていないけれど、建物や道路はすっかり変わっています。
大量の水揚げ量がある港の側にある市場で、まぐろのお刺身やら牡蠣やら魚介類の買物をし、市場内の食堂で昼食に魚介類出汁の美味しいラーメンをいただきました。

b0226219_16493205.jpg秋田に入って車窓から春未だ遠き雪景色を見ながら、澄んだ空気を吸って、何時もと変わりない日常に身を置いてみると、ホッ。


津波被災地が6年経っても未だに日常性を取り戻していない。その傷の深さに気付きます。
(いわんや福島をや)

応援のつもりで出かけた被災地で、かえっていろいろなものを戴きました。
ありがとうございました。




# by hanatabi-haruko | 2017-03-14 17:51 |

田村一氏の個展「新・折衷主義」を覗いて(2017.03.10 FRI.)


b0226219_14275416.jpg陶芸家田村一さんの個展のポストカードが届きました。
今回のテーマは「新・折衷主義」


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会場は近くです。早速覗いてみました。
白磁に鉱物の「からみ」の粉を乗せて焼いたそうです。
清冽な白色が、地の底からの鉱物を受け止めて焼かれ融合しています。
他にも大胆な造形物が、「どう!どう?」と、問いかけてきます。

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そう言えば、前回は

b0226219_14281911.jpgこんな唇の盃を衝動買いしました。
ちょっとグロテスク、でもオシャレ!


b0226219_14282267.jpgとても繊細です。


田村さんのお話を聞きながらアレコレ眺めているうちに欲しくなって、直径12センチほどの小鉢(碗)を求めました。

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生成りがかった白の逆三角錐、
渕に沿ってぐるりの釉薬が緑も茶も色調が抑えられて‥‥形はまるで生え揃った粘菌の子実体みたいです。

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b0226219_14281381.jpg参考までに


b0226219_14280365.jpgこの角度から眺めては、 癒されています。

いいなぁ〜!





# by hanatabi-haruko | 2017-03-10 14:51 |

忌野清志郎 「カバーズ」1988年(2017.03.04 SAT.)


忌野清志郎 「カバーズ」、発売してから29年も経っているけれど、聞く度に2011.3.11大震災の原子力発電所の事故‥‥放射線の影響に怯え故郷を捨てて逃げる人々の様子が甦ります。(我が家でも、孫たちの安全を考えたら日本国外に脱出するしかないかと、親たちは真剣に考えていたようです。)

<サマータイム・ブルース>

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b0226219_10173803.jpg♪暑い夏がそこまで来てる 
みんなが海にくり出していく
人気のない所で泳いだら 
原子力発電所が建っていた
さっぱりわかんねえ  何のため? 
狭い日本のサマータイム・ブルース
 


b0226219_10174161.jpg♪熱い炎がさきっちょまで出てる
 東海地震もそこまで来てる
だけどもまだまだ増えていく 
原子力発電所が建っていく
さっぱりわかんねえ 誰のため?
 狭い日本のサマータイム・ブルース 



b0226219_10174531.jpg♪寒い冬がそこまで来てる 
あんたもこのごろ抜け毛が多い
それでもTVは言っている 
「日本の原発は安全です」 
さっぱりわかんねえ 根拠がねえ 
これが最後のサマータイム・ブルース



b0226219_10175000.jpg♪あくせく稼いで税金とられ 
たまのバカンス田舎に行けば
37個も建っている 
原子力発電所がまだ増える
知らねえうちに 漏れていた 
あきれたもんだなサマータイム・ブルース




電力は余っている 要らねえ もう要らねえ
電力は余っている 要らねえ 欲しくない
電力は要らねえ 危ねえ 欲しくない‥‥‥


サマータイム・ブルースはアメリカのロックンロール草創期に活躍したエディ・コクランの代表作。
チェルノブイリで原発事故が起きたのは「カバーズ」発売2年前の1986.4.26。

RCサクセションの「カバーズ」が東芝からは発売禁止になり、発売元を替えて世に出た(1988.8.15)ことが話題になり、オリコンチャート1位を記録した。

そのころ、原発は二酸化炭素を排出しないあたかもクリーンなエネルギーであるかの如く宣伝されていた。そうは言われても、日本人には広島、長崎と、核被爆の歴史体験があるし、疑いの目で見ていた人たちも多かったように思う。
「 カバーズ」には、核戦争で世界が破滅するんじゃないかと警告する替え歌や、日本の政財界の拝金主義者を揶揄するカバー曲が他に10曲入っている。またレコーディングに参加協力している豪華メンバーにも興味があります。

思ったら歌にする。とは言っても、彼のスタイルから想像しますと、反戦反原発ソングで『メッセージ』を世に発信したつもりはなくて、人間の愚かさ、詳細を知らされないままに被災した人たちの哀しみや怒り無念さを言葉にしただけ なんだと思います。残念なことに、彼は2009年喉頭がんのため58歳の若さで死去。2011年の東日本の大震災、原発事故まで後2年でした。

彼忌野清志郎 はチェルノブイリ原発事故の惨状を知り、核戦争の脅威や原発事故はどこか遠い国の出来事ではなく、日本でも起き得ることを特有の動物的嗅覚で予感したのかもしれません。彼の予感は的中しました。

清志郎さ~ん! 貴方の懸念していたことがほぼ現実になって、わたしたちは驚きオロオロしています。もし貴方が健在だったなら、心配が現実のものになったことを、ご自身が一番驚き哀しんだかもしれませんね。

できることなら長生きして、2011.3.11の東京電力の地上最悪の原発事故を一緒に検証し続けてほしかった。(事故から6年経っても未だに、メルトダウンした核燃料の処理には手が付けられずにいます。高濃度の放射線の為ロボットさえ予定通りに起動できずにいるようです。汚染水のタンク、除染物の入った黒いビニール袋は原発周辺に山積みのまま。つまり事故のあった周辺には高濃度の放射線がこの先何十年も、まだまだ存在し続けるってことなんでしょう。) 
「福島の原子力発電所は、完全にコントロールされているなんてウソさ!」 って、歌って欲しかったです。
発禁を恐れずにありのままを表現できるエンターテイナーは、清志郎さん、あなたくらいしかいないかもしれませんから。
「オレにはもう関係ないよ!」なんて言わないで、遠い空の上から見守ってくれているって思わせてください。

ドライブ中に聞きたいCDラックの中に、忌野清志郎のこの「カバーズ」も入っています。
深刻な内容、歯に衣着せぬ物言い、なのにスカッと歌う明るさ。クセのあるしゃがれた高音を、時々聞きたくなるのです。
 




# by hanatabi-haruko | 2017-03-04 10:33 |