花・旅・人

karyonin.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

今年も「柿簾」(2017.11.01 WED.)


多分、いきなりだったら私が驚くだろうと配慮してくれたのでしょう。
先週土曜日にSさんが電話をくれました。
「奥さん、ごめ~ん! 今年は渋柿が豊作で、いっぱい取れたから‥‥午後に持っていくから。」

毎年、稲刈りが終わって一息入れると、敷地内に実った渋柿を収穫し、きちっと枝にハサミを入れて整えて届けてくれます。もう何年になるでしょう。吊るし柿をする楽しみをずっと味あわせもらっています。
ごめんだなんて、ありがとう!!

例年ですと100個前後。全部吊るし柿に皮を剥くのがちょっとした仕事になります。
約束どおり午後、大きなダンボールで見事な柿2箱が届きました。
やはりその量に圧倒されて、仕事量を思うとちょっと怯みました。


b0226219_09112391.jpg問題は用意した竹竿に何個まで吊るせるか?
考えていても仕方ありません。作業を始めなければ。



b0226219_09112660.jpgこれでほぼ⅕、まだまだ先は長~い。ふ~。


b0226219_09113421.jpg
様子を見ながら211個まで吊るして‥‥もうこれ以上は無理そうです。

まだ⅓ほど残っています。
もう吊るすところがありませんので、焼酎で渋抜きすることにしました。

b0226219_09113021.jpg戴いた合計311個の渋柿をなんとか振り分けました。



日、月曜日と冷蔵庫で保管し、天気を見計らって昨日朝から午後までかかって‥‥うまく処理配分できました。
其の間仕事をサボってです。
覚悟がいる大仕事でした。お騒がわせいたしました。

そして軒下に吊しているとは言え、早速昨夜雨の洗礼を受けました。ようやく今日が射してきて、一安心しています。
これからしばらくはお天気を気にしながら過ごします。



# by hanatabi-haruko | 2017-11-01 09:27 | 雑事

台風21号にもめげずに、秋の京都へその2(2017.10.25 WED.)


京都二日目、目が覚めて気になる天気予報をまず確認しますと、行ってみようと考えていた琵琶湖東岸の様子は‥‥、交通機関も止まっていて、行きたいと思った「彦根城」には行けそうにありません。(後で彦根城の壁が一部崩落したと知りました。周辺に避難勧告も出ていました。お気の毒です。)
月曜日の観光は選択肢が限られます。美術館関係はほとんど休館。開いて居るのはお城か寺か神社ですので、計画練り直しです。

b0226219_16344191.jpg雨といえども京都の中心部は、アジア地域からの観光客であふれています。
街中は避けて周辺のお寺をじっくり観るのもいいかもしれません。

先回訪ねたことのある「東福寺」をもう一度訪ねることにしました。

高校生の通学路ににもなっている小路には、染まり始めた「ピラカンサス」の実が‥‥。
この近くには確か高校がありました。


b0226219_16344495.jpg「臥雲橋」


b0226219_16344739.jpg臥雲橋から「通天橋」が見えます。


b0226219_16345180.jpg通天橋を渡って見ましょう。


b0226219_16345430.jpg臥雲橋と通天橋の間の深い渓谷「洗玉澗」の木々は、紅葉への助走を初めていました。
さぞかし見事な景色なのでしょう。でも紅葉の時期には見物人が溢れて、この静寂は味わえないことは確かです。水音が聞こえる通天橋の上でひんやりとした空気の中、想像を膨らませました。

紅葉の名所でもある東福寺は、テントを用意したり大勢の観光客を受け入れる準備に追われていました。
11月12月はここには近づけないかもしれませんネ。


b0226219_16345797.jpg通天橋を渡りきった奥には「開山堂」が。


b0226219_16350227.jpg
「思遠池」の向こうに、ギリシャの神殿を思わせる巨大な山門が! 何度見ても圧巻です。
三門に登れるのは「11月からです」とのこと。山門周辺を散策です。

b0226219_16350662.jpg三門から本堂(仏殿)への道の両側には白いお茶の花が咲き始めていました。
禅宗のお寺の境内に煎じて飲める「お茶」の垣根はふさわしいのかもしれません。


b0226219_16350950.jpg本堂を覗きますと‥‥


お寺をもう一箇所は回れそうです。
前回泉涌寺門前の塔頭は尋ねながら、時間切れで見学できなかった「泉涌寺」まで行って見ました。

b0226219_16351558.jpg泉涌寺「仏殿」は


b0226219_16351900.jpg門を入って大坂を降った所にありました。


b0226219_16352380.jpgここは皇室所縁の霊明殿をお守りするお寺でもあります。


ななんと、ラッキーなことに、普段は公開されていない「舎利殿」の扉が開いて居て、「こちらも見学できますよ」と、手招きされました。
なんでもこの期間、『観◯光2017』の会場にもなっていて作品が泉涌寺のあちらこちらに展示されていて、その鑑賞のため公開されて居るんだそうです。

「舎利殿」では、狩野雪山の龍の天井画や、十六羅漢の板絵、舎利塔と両脇の月蓋長者、韋駄天の像も観ることができました。
鳴き龍は鳴きのスポットを教えてもらい、わたし得意の拍手で見事な音を響かせることができました。
「BI・bi・bi・bi‥‥」はっきり力強く余韻を聞きました。
※ 私、拍手を響かせるのは得意です。コンサートホールで楽団の名演奏を聞き賛美を表したいときには、大きな拍手をすることが一番です。そんな訳で、掌を少し丸くして拍手を大きく響かせることができるようになりました。 

遅い昼飯は知り合いが最近始めたというお店で、京風三段弁当を時間をかけていただきました。
お店は「高台寺」のそば、板塀小路にありました。

b0226219_16352776.jpg

b0226219_16353077.jpg


b0226219_16353393.jpg

b0226219_16353652.jpg午後7時発のフライトに備えて「INODA珈琲」京都駅店で一休みです。


街中に、ますます観光客目当てのお店が増えたのには驚きました。
八坂神社に向かう四条通りの両側は、暗くて奥深い古い店舗から、外国人目当て明るい照明のお土産品売り場に店舗改装されていました。
また、八坂さんの境内や通りを歩く着物姿の女性(時に男性も)のほとんどが観光客、着物をレンタルするお店もあちこちにありました。流行りそうなもの、儲かりそうなものなら商機を逸せず商売替えするのでしょうね。そのエリアはもうかつての京都ではなく、『いらっしゃい、いらっしゃい!京都はここです!』みたいなテーマパークに見えました。
そんなすっかり変わってしまった(劣化した?)京都の表通りを、観光立地で成功したと言えるのか?京都に住んで居る人がそれで満足しているのか?聞いてみたい気がしました。

京都の寺院はどこも紅葉の名所です。11月に入れば紅葉見物客が増えて今以上に人の波が押し寄せます。
今回、比較的人の少ない季節に、静かな寺院の佇まいや所縁の仏像を尋ねて、つくづく感じました。
自分は、混雑する人混みの中で観光したり紅葉を愛でるのは苦手なのだと。

奥深いところです。調べればまだまだ静かな京都はあるようです。
京都の魅力をまた一つ知った良い旅でした。


# by hanatabi-haruko | 2017-10-25 16:48 |

台風21号にもめげずに、秋の京都へ(2017.10.24 TUE.)


22、23日(当店の)連休には、祇園祭後祭りキャンセルから3ヶ月でのリベンジ、早秋の京都に行ってまいりました。
台風21号日本列島直撃の不安を抱えながらのフライトはビクビクでした。

b0226219_19353221.jpg
伊丹空港は曇天の雨模様、こんな天気では観光はどうなのかしら?

b0226219_19353806.jpg
とりあえず一番目的の「京都博物館・国宝展」の京都国立博物館の前に行ってみますと、横殴りの雨の中、予想通り傘をさした長蛇の列が‥‥無理ですね。ずぶ濡れで並ぶことを諦めて、

b0226219_19354208.jpg
京・博のすぐ側の三十三間堂を覗くことにしました。
ここは建物を始め、

b0226219_19355008.jpg


重要文化財の千体の千手観音菩薩立像を背に、中心には国宝千手観音菩薩坐像、脇侍には風神雷神像、二十八部衆、などなど国宝のオンパレードです。雨宿りも兼ねて、丁寧にじっくり鑑賞できました。
う〜素晴らしい!

b0226219_19355381.jpgb0226219_19355741.jpg
b0226219_19360075.jpg

時刻は11時半、再び京・博の前を見ますと‥‥先ほどのチケットを購入する長蛇の列が無くなっています。
ひと段落したようです。

b0226219_19360423.jpg
せっかくのチャンスに入館しない手はありません。

b0226219_19360891.jpg

さすが開館120周年、国宝というものが誕生してから120年。
「ぜんぶ国宝、純度100%!!」の謳い文句通り、大満足の時間を過ごしました。

火炎型土器、土偶・キュロットを履いた縄文の女神、土偶・豊かな体つきの縄文のヴィーナス。
平等院の雲中供養菩薩像3体、青磁鳳凰耳花入、油滴天目茶碗、俵屋宗達の風神雷神図屏風、空海の聾瞽指帰上巻、餓鬼草子や病草子、信貴山縁起絵巻の巻物等々などなど、どれも魅力的な国宝ばかりです。
空いているところを選んで、でもみたいものをしっかりと鑑賞する。なんと贅沢な! 満足度100%以上の充実感、感動いたしました。

ところで、京都へ来た目的の大切なもう一つは、30年来のお付き合い、Fさんとお仲間にお会いすることでした。

b0226219_19361745.jpg南禅寺門前から移転して、さらに小ぢんまりとしたお店をお借りして、一献傾けようという趣向です。

折から台風接近による土砂降りの雨の中を、お仲間が三三五々お集まりです。


b0226219_19362166.jpg三友居のお弁当を用意してもらい


b0226219_19362570.jpgお酒はもちろん秋田酒8種類を用意。


b0226219_19363314.jpg丹波産の大粒の黒頭巾も


b0226219_19362948.jpg時の経つのも忘れて久しぶりの再会を楽しみました。


とりあえず目的を全て果たして、近づく台風荒れ狂う風雨をホテルの部屋の窓ガラス越しに聞きながら、眠りに着いたのはいつもより一時間も早い11時頃でした。

翌日は一体どうなるのか‥‥成るように成るでしょう。



# by hanatabi-haruko | 2017-10-24 19:53 |

「美味しいお酒」の応援団(2017.10.19 THU.)


b0226219_15303929.jpg
↑ 秋らしい空です。さざ波が浜辺に静かに寄せているような秋雲です。

日本酒が益々美味しくなって、人気が上がって、以前は美味しいお酒は自分や仲間内で楽しめばよかったのですが‥‥、ファンだからこそ、秋田酒を県外の酒好きに勧めてみたくなる今日この頃です。

お客さんで酒選びに迷っている方には、当店近くの<サケナビ>さん、ロケーションが素敵な千秋公園入り口の<松下酒房>さんをご紹介しています。ここ1、2年で次々開店したスタンディングバーです。
秋田酒が手ごろな値段で飲める立ち飲みのお店は、気軽にあれこれチョイスして飲めることが魅力ですし、数ある秋田酒の中から品定めするには最適な場所、適当なアドバイスももらえる日本酒専門のお店です。
夜9時閉店の当店は、「お好みのお酒が見つかってからでも間に合います。購入はそれからでも」と提案します。お客様は、この一本を選ぶ目安になって迷わずに決まりますので助かります。
(仕事とは言いながら、秋田酒をじっくり選んでいただけるのは嬉しいですね。)

今や色々な方たちが担い手になり、秋田酒の宣伝に尽力してくれているのに気付きます。
例えば、タクシーの運転手さんが県外からいらしたお客さんに聞かれて案内しくれることもありますし、秋田駅改札口正面の<観光案内所>さんからも扱い酒の問い合わせをいただくことがあります。
秋田酒の適切なアドバイスができて、お酒を選べそうな店と思われているのならば、その期待に添えるようにと私どもにも力が入ります。
また、出張のたびに「今、人気の秋田の酒」を期待されて、厳選した秋田酒を手荷物で持ってゆかれるサラリーマンも少なくありません。

そして、美味しい秋田酒のファンにはこんな方もいらっしゃいます。
その方自身は下戸なのですが、メンバーの「美味しい!」の笑顔に力を得て、会合があれば労を厭わず、利き酒コーナーや宴席に秋田酒をセッティングし、結果秋田酒のファンを拡大してくれている方です。
先日、「東京で会合があるので、ホテルに秋田酒を持ち込み利き酒会をしてみたい」と相談を受けました。
選りすぐりの2種計10本を選び、発送させていただきました。「飲んでもらえればその美味しさが分かってもらえるはず」の発想です。またまた秋田酒ファンが増えそうでありがたいことです。

ところが、随分悩んだ末の決断であったことを後から知りました。
ホテルから「1.8ℓびん1本につき持ち込み料は10,000円」と言われたそうです。え、そそんな!!(つまり、ホテルで用意する酒を使えということでしょうか?)
それでも予算をなんとか確保して決行されたのでした。「美味しい!」とメンバーが喜こぶ顔が見たくて。
これぞ美味しいお酒の応援団。そこまでしての心意気に脱帽です。

b0226219_15304236.jpg無事終わってホッとされたのでしょうね。ご苦労様でした。
御丁寧にお土産までいただきありがとうございます!好物です!!

どんな様子だったのかは、今度来店された時にゆっくり伺いましょう。

 
陰ながら応援する。及ばずながら応援する。そんなスタンスでずっと「美味しいお酒の応援団」を自負してきた私たちですが、今や飲んで美味しかった秋田酒を、自信を持って紹介してくださるファンが多くなりました。(秋田の自慢っこですか?)ありがたいことです。

b0226219_15304678.jpg銀杏の実が熟れて落ちています。
踏み込み危険地域です。

 

b0226219_15304959.jpg


b0226219_15305386.jpg秋田には珍しく「金木犀」の木です。
秋に京都を旅した時、通りのあちこちから金木犀の香りがしてきたのを思い出します。



言うまでもなく今日の日本酒新時代は、偶然たまたま出現したわけではありません。
将来を見据えた進取の気質があってこそ、たゆまぬ努力と探究心があってこそのブームなのは、自明の理であります。改めて、困難を乗り越えて切り開いてくれた関係者に心から感謝しております。

「生きてるうちにこんな時代がやってくるとは思わなかった!」とは、夫の弁です。
本当にネ~。長生きはするもんですネ~!



# by hanatabi-haruko | 2017-10-19 15:40

秋の酒蔵訪問・山本合名さん(2017.10.10 TUE.)

秋の気まぐれ天気で遅れていた稲刈りを、「急遽休日の9日に決行する」との情報をいただき、白神山地薬師岳近くの山本合名さんの田んぼに様子見に伺うことにしました。

b0226219_14394275.jpgお蔵がブレイクする切っ掛けとなった山本社長の旗印、『山本』シリーズがディスプレイされ目を引きます。

待ち合わせ場所の御蔵の前で、刻一刻進歩を続ける「酒蔵改造計画」の一部を説明いただきました。
いえ、説明だけでは理解できず、すでに稼働している蔵の中を見せていただきました。

 

b0226219_14030556.jpg通常よりも縦長に設計特注した仕込タンクが4本、スタンバイしています。
なんでも、醪の対流がタンクの真ん中あたりで滞らないように、タンクの真ん中の醪の温度をコントロールし易くするためにタンクの直径を狭め縦長にしたそうです。ほ~。

 
b0226219_14031178.jpgガラス越しに見渡せる完全密閉されたこの部屋は、瞬時に(3秒程度)火入れ冷却したお酒を瓶詰めする設備だそうです。

 
b0226219_14031694.jpg雑菌を除去した空気をフィルターのついた天窓から取り込み、この部屋の開口部(瓶の取り出し口)からは常に空気が室外に向かって出ているとか。
入室する作業員は入り口で殺菌風を受けて、15秒間経ってようやく入り口の扉が開くんだそうです。
完璧ですね。


どうしてそこまでするのか?
火落ち菌の混入のリスクから酒を守るために、できうることをするとのこと。

前回お邪魔した時には、冷蔵設備の中に槽場や搾り待ちのタンクが設置されていて驚きましたが、今度は瓶詰め室です。

b0226219_14032529.jpg


b0226219_14032898.jpg

b0226219_14033193.jpg


北国と言えども西海岸の側のこの地では積雪はそう多くないことが幸い。体育館ほどの大きさの建物を鞘として、必要な設備が次々に増設されてゆくダイナミズムを目の当たりにいたしました。

その後山本合名さんの自社田に場所を移し、お話は続きました。

b0226219_14033801.jpg

b0226219_14034251.jpg


b0226219_14034677.jpg

b0226219_14035698.jpg


b0226219_14035386.jpg

b0226219_14040008.jpg



収穫した籾は時を置かず、精米機のある建物に運ばれ、自社の乾燥機で乾燥されるそうです。


b0226219_14172877.jpg
精米所の建物のそばに、ラナンキュラスに似た可愛い花を見つけました。


b0226219_14175904.jpg白神山地の水は、


田んぼを潤し稲を育て、酒蔵の仕込水になります。
収穫した酒米は高性能の精米機で精米され、僅かですが秋田杉を使用した桶で仕込まれ、白神山地に積もった雪(雪室)で貯蔵され(今年そんな企画で、29%精米のお酒が発売されました)、この地の物語をたくさん纏って飲み手に発信されてゆく。

これからも絶え間なく進化し続けてゆくであろうお蔵の改造計画を山本社長さんから伺い、2年先3年先が楽しみに思えました。(長生きしなくちゃ!)
お忙しい中お邪魔しまして失礼いたしました。ありがとうございました。



# by hanatabi-haruko | 2017-10-10 14:53 | 雑事