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木の芽時 (2011.05.10 TUE.)

山椒の花が咲きました。
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5年ほど前に、友人と春の山に花を訪ね歩いた時に、30センチたらずの若木を引き抜いて持ち帰り、鉢植えしたものです。
成長はゆっくりですが木の丈は確実に高くなって、2年前からは小さな黄緑色の花もつけるようになりました。

柔らかい葉はツヤツヤで、少し触れただけでもよい香りが漂います。
あ〜、季節が進んでいるんだなあ〜!まごまごして、木の芽時を逃すと、アゲハチョウの幼虫に食い尽くされて、気がついた時には山椒の木が丸坊主になっています。
そうなる前に、私の取り分を確保しなければ。

b0226219_16514252.jpg昨日いただいた筍。ひと晩かけて下ごしらえして、さっそく簡単な煮物を作ってみました。
勿論、採りたての山椒の葉を添えて。



春には柔らかい葉をつけ、花が咲いて蝶が舞い、夏には木陰が陽射しをやわらげる。
秋には果実をお目当てに鳥が来て、紅葉も楽しむ‥‥四季を感ずることができるそんな樹木を庭で育ててみるのが私の夢です。
でも、繁華街のど真ん中、小さな我が家では望むべくもありません。
今年も鉢植えの植物たちが、私を慰めてくれることでしょう。

頂いた筍で、明日は筍ごはんを作ってみようと思います。
# by hanatabi-haruko | 2011-05-10 17:17 |

オペラを楽しみました ・ウィーン (2011.05.08 SUN.)

昨日に引続きオペラの話です。
ウィーン・国立歌劇場では、モーツアルトのオペラ「フィガロの結婚」を観賞しました。
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大ホールへのエントランス。モーツァルトの像がある。
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今夜の出し物に合わせて準備中の舞台裏は、大道具、小道具、配線コードなどで予想以上に煩雑。又、舞台の奥行き、奈落の底から天井までの高さ、ともに60メートルあるというのですから、大掛かりです。

b0226219_19462043.jpgホールの天井とバルコニー席。今回私たちの席は平土間です。


主人公『フィガロ』が出てくるオペラといえば、モーツァルトの「フィガロの結婚」の他にもうひとつ、ロッシーニの「セビリアの理髪師」があります。オペラファンだったら衆知のことのようですが、私は最近になってそのことに気づきました。
お陰でミラノでは、同席したご夫妻と少し突っ込んだオペラ談議ができ、ラッキーでした。

既に上演されていたこのオペラについての新聞の評価は「歌も演奏も申し分なし。但し舞台背景や衣裳が時代にそぐわない!」とのこと。
「なんだ、なんだ、ビジュアルも楽しみのひとつなのに!残念だな~」と思っていたら、評価の影響か、歌手の衣裳だけは、中世らしいものに修正されていました。

天井から吊り下げられたパネル(家具道具類や色彩豊かな草木などが描かれてある)が何枚も、幕間ごとに入れ替わり、斬新な舞台背景です。
気持ちを切り替えイマジネイションを働かせて楽しめば‥‥スピーディーな物語の展開にはこれもよいかもしれない。
「古典的な背景がいい」と言って譲らない人もいますが、この歌劇場だけでバレー、オペラを年間300ステージもこなすという。
移動や組み立て等を考えたら、効率も必要なのかもしれません。

ミラノに劣らず、いえ、更に実力のある美男美女揃い。
特にアルマヴィーヴァ伯爵役の演者は、役柄通り艶っぽく、スザンナ役の演者は役柄にぴったりの可愛い女性でした。

登場人物の会話風の歌の応酬に、観客たちはクスッと笑ったり拍手をしたり‥‥何回観ても笑える音楽喜劇(?)を楽しんでいるという様子でした。日本の歌舞伎も同じかな?

しかも指揮者は小沢さん退任の後、ウィーン・国立歌劇場で音楽総指揮をするフランツ・ウエルザー・メストさんです。
40数年ぶりに地元オーストリアから選ばれた精鋭で、就任して間もない
彼を応援してか、地元の音楽フアンはヒートアップしているようでした。
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カーテンコールは何回も繰り返され、いつまでも拍手が鳴り止みません。歌唱と演技、舞台、そして音楽と、三拍子そろった総合芸術を満喫いたしました。     
# by hanatabi-haruko | 2011-05-08 20:09 |

オペラを楽しみました ・ミラノ(2011.05.07 STA.)

3年ぶりに、ツアー旅行(2月14日〜21日)で音楽の旅をしてまいりました。
旅の大きな目的は、オペラを観賞することです。
曇り空が続く寒~い冬のヨーロッパ。
厳しい季節を過ごす為に音楽が生まれたと断言する人さえいます。
毎日どこかしらで、オペラやバレーや音楽会が催され、目一杯お洒落をして人々が集います。
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私が初めてオペラを観たのは、改修される前のこのミラノ・スカラ座でした。
人気のオペラハウスで、初日のチケットは人気があり入手困難の為、ツアーでの観賞といえど席はバラバラ。
狭いバルコニー席でヨーロッパの人に混じって一人で観賞するのは、かなりハードな体験でした。
その時の体験が、その後のオペラ観賞に役立っていると感じます。

今回も人気の初日。出し物はプッチーニの「トスカ」です。
指揮者は、小沢征爾さんの信頼あつい、日本と少なからぬご縁ある、オメール・メイア・ヴェルバーさんです。

第1幕から有名な美しいアリアが流れ、盛り上がります。
幕間の休憩を挟んで、クライマックスの第3幕は、トスカが塔から身を投げ、暗転で終わりました。
見どころは何といっても、歌唱力のある美男美女によるアリアの応酬と
物語の時代が舞台背景に工夫されているかどうかです。
「トスカ」は満足のゆく出来映えと思いました。
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公平を期する為に席は「あみだくじ」で決められました。
今回私が引き当てた席は、舞台に向かって左9箱目2階2列目です。
そう悪くない場所でしたが、バルコニー席はなんといっても1列目が最も良い席で、身体の大きな欧州人の後では、舞台が見えるだろうかと心配していましたら‥‥

開幕ぎりぎりに1列目に座るご夫婦が部屋に入ってこられ、私を見るなりなんと、ご主人が座るべき席を譲ってくださると言うのです。(流石レディーファーストのお国。奥さんの目配せひとつで決まってしまいました)
お陰で舞台やオーケストラボックス、着飾った平土間の観客たちを俯瞰する、バルコニー席ならではの贅沢も味わうことができました。

幕間には会話と言うにはあまりにもお粗末ながら(単語を並べるだけのブロウクンイングリッシュ)おふたりとオペラ談議も交わし、十二分に雰囲気を楽しみました。
え?どんな話をしたのかって‥‥
「スカラ座は初めてか?」「2度目で、1度目は10年前だ」
「この後は、ウィーンでフィガロの結婚を見る」
「モーツワルトのか?」「そうだ。同じフィガロだけれど、セビリアのフィガロではなくモーツワルトのフィガロだ」(笑い)てな感じです。
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話したいことがあれば、何とか通じるものです。
最後には写真を撮らせてもらい、お礼の気持ちを伝えて
ーたぶん伝えられたと思うけれどーーお別れしました。

冷や汗をかきながらでしたが、想い出深い体験でした。
う~む!、この嬉しい気持ちを誰かに伝えた~い!!   
# by hanatabi-haruko | 2011-05-07 23:07 |

自然の営み(2011.05.06 FRI.)


“今日は間違いなく晴れ”の予報に、早起きして再び「角館」に行ってまいりました。先日日曜日にはまだ蕾だった桜並木。
「桧木内川」の土手に上がりますと‥‥どうでしょう!
川の流れに手をさしのべるように、見事な枝ぶりに桜が満開です。
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日当りの良い表通りの「枝垂れ桜」の大木は、満開をやや過ぎましたが、駐車場の脇の若木が、こんなに鮮やかなピンク色の花をつけていました。
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やっぱり桜には青空がよく似合います。

でもなんだかちょっと変! 桜を下から見上げれば、スカスカで空が見え過ぎます。遠くから眺めると
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梢の先には花がほとんどありません。
そう言えば、『ウソ(鳥)による食害のため花が少なくなっています。ご了承願います。』の小さな張り紙を土手の近くで、見ました。

秋田はこの冬、記録的な大雪に見舞われましたので、春先の餌の確保に鳥たちも苦労したんじゃないでしょうか。
そしてあの日、大地が大揺れして‥‥自然の営みのバランスが崩れてしまったように感じます。

むしろ、よくぞここまで美しく咲いてくれました。
お陰で、冬から春へのスイッチがうまく切り替えられました。
# by hanatabi-haruko | 2011-05-06 20:50 |

被災地からの便り(2011.05.04. WED.)


その後、どうされているのか?‥‥

b0226219_16233024.jpg桜の開花の遅れている秋田から、桜の絵はがき(小松ひとみさんの)で便りをお出ししましたら、被災された方からご返事が届きました。(嬉しいです!)


東松島市のAさんからは、こんな便りをいただきました。

平成16年に植えた「椿の実」。津波の塩害にも負けず、本日初開花! ”待つ”って大事ですね。毎年葉っぱばかりで、伸びてきたので、抜いてツボ押し棒にでもしようかと思っていたのですが‥‥。 

花の好きなAさんが、季節を感ずる余裕を持てるようになったことに、ホッといたします。

そして、福島第一原発事故地点から約50キロメートル離れた、いわき市在住のHさんからは、2度目の連絡が書面で届きました。
被災から一月半を経過して、更に大変な思いをされているようで、胸が痛みます。

被災状況を一人でも多くの方たちに知っていただきたく、ご本人の了解を得ましたので、全文をご紹介いたします。

前略
お見舞の葉書ありがとうございました。
忙しさに紛れて御礼の言上もせず、大変失礼いたしました。
4月11、12日の余震で当方、直下型に見舞われ、屋根瓦は全滅。
後片付けやなんやで花を見ることも忘れておりました。
お手紙を頂いて山を見て、葉桜になっていることを実感です。
4月12日は、断層が家の近く(1km)で、1メートルの断層が発生、主要道が今も通行止めです。(小名浜→福島空港線)復旧には2ヶ月とか‥‥。

又、原発事故(人災)はますます大変な事態に進んでおり、福島県は本当に世界の福島(フクシマ)になっております。
政府の対応、東電(ウソッパチ)‥‥。
特に立地町より近辺の町村、飯館村(全村避難指示)は3月15日時点ですでに、危険区域であることが判明していながら、総理大臣と数人の自己保全のため、1ヶ月遅れでの指示でした。
少なくとも子供、妊婦は早急に避難させてやりたかったです。
現在対策中とのことですが。住民もとまどっています。
海風の影響でシュミレイションすれば、もっともっと早く対応出来ていたはずです。
とに角、人類初めての人災事故で、何をどう対処して良いかも、だれも読めずその場その場の対応でしょうが、最悪を予測して対処するのが指導者の責任ではないでしょうか‥‥。

もっともっと聞いて頂きたいのですが、もう少し気持ちが落着いてからと思います。
まずは、お礼が遅れ申し訳ありませんでした。
気を取り直して、今やるべき事をやります。
                 乱筆にて失礼します。


退職後、有機農業を目指し米作りに誇りを持っておられたHさん。今年の稲作はどうされるのか案じておりましたが、消費者の方々の励ましで1週間おくれの田植えにこぎつかれるそうです。
去年まで当たり前にしてきた稲作を、今年もまたできる喜びが、Hさんの支えになることと思います。
# by hanatabi-haruko | 2011-05-04 16:02 |