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雪の中から(2017.02.24 FRI.)


また雪が空から降りてきました。

b0226219_15424714.jpg2月中旬、ようやく本格的な除雪が我が町に入りました。

 
ただ道路をサッと舐めるだけの除雪は除雪とは言えません。
夜中に積っては日中に融けグシャグシャになり、再び凍った交差点はスタッドレスタイヤの急発進で削られて‥‥そんなことを繰り返して凸凹のまま固まってしまったら、寄せた雪の塊をダンプで運び去るまでの本格的な除雪でなければ、手に負えませんから。
遅かったけれど、とりあえずホッ!

b0226219_15425165.jpg翌朝、またしんしんと雪が降り


b0226219_15425811.jpg気象庁の週間天気予報に雪ダルマが並びました。


秋田の24日の欄に横殴りの雪に斜めになった☃があります。
こんな天気予報をみたら、多分他県の人たちは驚き心配するに違いありません。

鎌倉に住んでいる旅友(たびとも)から大きな段ボール箱が届きました。
ど、どうしたのかしら?

b0226219_15425456.jpg彼女自身のお取り寄せの小豆島のソーメンを、秋田にも送ってくれたのです。


「ありがとう! でもどうしたの?」と、早速お礼の電話をしますと‥‥
「秋田の天気予報を見ているうち、雪に閉ざされて買物にも行けないんじゃないかしらと思って‥‥大丈夫?」と。

ご心配かけまして、なんとか生きてますよ。
暖かい海の側の鎌倉住まいでは、雪国の生活はちょっと想像つかないでしょうね?

b0226219_15430126.jpg朝方、雪のない黒い道路にさっと雪色がぬられました。
そして早速車のタイヤ跡の一筆書きです。
どうって言うことでもないけれど、撮ってみました。
ルンルン!


雪は降っては積もり、積っては融け‥‥そうこうしているうちに日も確実に長くなっています。
来週は3月です。気持ちは楽になります。



by hanatabi-haruko | 2017-02-24 15:55 | 雑事

増田の梵でん祭りとまんさくの花(2017.02.20 MON.)


b0226219_14505788.jpg吹雪舞う秋田高速道路を南に走り


小正月行事の「梵でん祭り」の増田町へでかけました。
勿論、「まんさくの花」さんの酒蔵を訪ねることが用件なのですが。

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今年の横手はまだ雪下ろしは一回とのこと。
梵でん祭りの日に合わせて、早朝から雪が舞ったようです。

b0226219_14510574.jpg街中の雪の量は2、3年前にくらべて確かに半分以下ですが、雪を集めて「雪穴」が作られていました。



町の通りは通行止めになっていて、小さな梵でんが勢揃いしています。
地元増田小学校の子どもたちです。

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b0226219_14511679.jpg大人の梵でんも1,2 本あります。


b0226219_14511918.jpg今年の干支は鶏でした。


大人の梵でんが少ないなあ?と訪ねると、三所神社の宮入りを控えて、



b0226219_14512274.jpgホラ貝を鳴らしながら、家々を廻っているようです。


先回りして三所神社まで行きますと、

b0226219_14514605.jpg普段は人気の少ない場所だそうですが、この日ばかりは準備が進行中です。


b0226219_14515060.jpgやがて神主さんが到着し



b0226219_14512419.jpg地元のカメラマンが三々五々集まって参りました。
(顔見知りばかりのよう、訛りのある会話でわかります。)


新参者の私は、お宮の開け放たれた扉の陰に身を潜め、梵でんの到着を待ちます。

梵天祭りで有名なのは、秋田市太平山三吉神社、大曲市花館の川渡りですが、
地元に根ざしたお祭りとして、増田町に限らず町村で古くから続いているようです。

b0226219_14515281.jpg一番手の町役場の梵でんが境内にやってきました。


b0226219_14515672.jpg雪で重さを増した梵でんを、仲間の囃す中さし(持ち上げる)


b0226219_14515949.jpg神主さんからお祓いを受け


b0226219_14520137.jpg一気に

b0226219_14520549.jpg宮入りです。


ご想像通り、梵でん祭りは大人の男だけの「子孫繁栄」「五穀豊穣」を祈る祭りです。
祭りの様子が写真に撮れましたので、女の私は早々に神社を後にしました。

b0226219_14514174.jpg神社の外には鳳凰を掲げた梵でんが2基待機しています。





b0226219_14512888.jpg雪の中、次々と


b0226219_14514306.jpg梵でんが宮入りを目指します。


b0226219_14513325.jpgおや、鷲が寝ています。



正午過ぎに、仕込み盛んの「まんさくの花」さんにお邪魔しました。


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社長さんに、新しく設置された装置や酛蔵、仕込み蔵などを案内していただきました。


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b0226219_14521788.jpg今では珍しい「泡あり酵母」の醗酵の様子などを見せていただきました。

む〜、良い匂いがします!



秋田の酒蔵さんはどこもそうなのですが、雪が降ること冷えることは当然。
冬はそれを恵として酒造りをする。

社長さん、室長さんご夫妻のそんなご様子が、寒がり冷え性の私にはとても頼もしく思えました。ありがとうございました。

地方の過疎化はジリジリと迫っており、小学校は統合され、鉄道も廃線ないしは駅が無人化となっています。

b0226219_14522833.jpg住む人がいなくなったお宅は直ぐ分ります。
雪下ろしがされず、大雪が降れば崩壊の心配もあります。


元気のある地元の酒蔵さんが益々頼りにされ、地域の核になることが期待されているように感じました。

雪に閉ざされ、外から人が訪れることの少ない2月の中旬に増田町を訪れ、地元を元気にしようとする大人たちの熱意、子どもたちの頑張りを感じました。

余りある雪をエネルギーに変えるそんな時代が早く来ればいいですね〜。

b0226219_14522151.jpg再び、吹雪きの高速道路を帰路に着きました。
除雪車がフル稼働です。








by hanatabi-haruko | 2017-02-20 15:49 |

山形県酒田市・上喜元(2017.02.15 WED.)


連休2日目は社員の希望もあって、古いお付き合いの酒蔵さん「酒田酒造」さんを訪ねました。
山居倉庫の近く(海のすぐ側)雪の少ないお蔵は仕込みの真っ最中でした。

酒蔵を訪ねたのは10年ぶりです。
10時半を過ぎていましたので、大方の作業は終わり、

b0226219_15513010.jpg若い蔵人がひとりで甑の洗浄を始めるところでした。
クレーンではなく、ロープを一人で曳いています。


b0226219_15530020.jpg足元を覗きますと、釜焚きの装置がみえます。


b0226219_15532376.jpg釜場に貼ってある逆さの牛の絵は


昔、農村地帯に限らず牛は力仕事には欠かせず、どこの家でも飼われていたそうです。酒田は大火が幾度となく繰り返された町、出火の際、牛が背中を擦り付けて火を消したということから、この護符(?)が家々のかまど近くに貼られるようになったそうです。へ~

b0226219_15533176.jpg釜場の向こうの小さい中庭に屋根を掛け、蒸し米を掘り出し放冷機のあるあちらの場所に送る作業は昔と変わらず。元気な若者の仕事のようです。


b0226219_15533845.jpg瓶火入れと冷却は、手作業と、液体を一定時間かけて管を通しながら熱殺菌する装置と二本立てだそうです。


b0226219_15534575.jpg2階の酛場での作業は


b0226219_15535252.jpg使いこなした階段を何度も上り下りして、蒸し米を運ぶ昔ながらのやり方。


b0226219_15535869.jpgすり減った一段一段を見ていると、先人の仕事ぶりが目に浮かびます。


前回酒蔵を訪ねたのは10年前。
その当時、扱い酒米20数種類と覚えていましたが、ちょうど10年前から30種類になり、それから今に至まで変わっていないそうです。

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仕込み蔵に並ぶ1000ℓ、2000ℓ、2500ℓと大きな仕込みですが、
洗米全てが10kg単位の丁寧な手洗いだそうです。

b0226219_15541164.jpg醗酵が進んでいるこの醪は、大吟醸用に開発された酒米「雪女神」とか。


吟醸用には「出羽燦々」、純米には「出羽の里」と、それぞれ山形県産の適正酒米が定着してきているようです。さすが時間をかけて努力する、忍耐の山形ですね。

30種類といえば、それぞれの特性を知り尽くしての仕込み、お見事です。
それに最低でも30種類の酒を味合えるなんて凄いです!

お蔵の広さは決して充分とは言えませんので、

b0226219_15541608.jpg麹室




b0226219_15542364.jpgからし場は、製品出荷準備作業場の狭い通路を通りぬけた先にありました。


今年中には、製品冷蔵庫や出荷作業を別の場所に移転させ、蔵が少し広く使えるようになるそうです。
b0226219_15542859.jpg自動洗濯機、乾燥機


サーマルタンク、それに搾りは槽の他に冷蔵設備の中のヤブタがもう一台。


b0226219_15543691.jpgおや?ヤブタにファスナー?


b0226219_15544044.jpg社長さんのアイディアーで、特注したそうです。


ヤブタに付着した醪の搾りかす、洗浄を完全にするための工夫だそうです。
ファスナーをオープンにすれば、高圧熱水で丁寧に粕を洗い出すことができるそうです。

b0226219_15544508.jpg仕込み水の調整機


b0226219_15545097.jpg空調の効いた分析室には、一度に20検体(醪を濾した液)をセットできる自動分析器がド~ンと設置されていました。


それにしても、必要な作業には労力を厭わない。
一方では、酒質を向上安定させるためには迷わず投資する。
これって、上喜元流?山形流? お見事です!
杜氏さんであり、社長さんである佐藤さんの英断には、いつも感服いたします。

b0226219_15545657.jpgモダンな事務所は5年前、震災直後に新設されたそうです。

訪問客の接待室(2階)からは商品展示棚と試飲コーナーが見下ろせます。
(今回残念ながら試飲はありませんでしたが)

 
仕込みのお忙しい中、ご案内いただきましてありがとうございました。

酒田市の商工会議所の古い建物の地下にあるレストラン「欅」は、10年前と少しも変わっていませんでした。
手頃なお値段でおいしい洋食のランチをいただきました。

当店で扱う唯一の県外酒「上喜元」、充実した酒蔵見学でした。



by hanatabi-haruko | 2017-02-15 16:36 | 雑事

雪の酒蔵・福禄寿(2017.02.14 TUE.)


12.13日は連休。まずは冬祭りが催されている酒蔵を訪ねてみました。

b0226219_16585186.jpg五城目朝市会場は鍋祭りで賑わっていました。

 
普段の朝市とは少し様子が違って、茸や野菜など農産物の出店はパラパラ。
八郎潟の小魚の佃煮も見かけず、手づくり小物やこの地の名産に育ててゆこうとしている「木イチゴ」のジャムなど、若いメンバーの出店が目立ちました。

b0226219_16163326.jpg木イチゴジャム入の紅茶で ホっ!

 
b0226219_16163680.jpg活気のある呼び込みの声が聞こえるテントを覗いてみますと、


b0226219_16304819.jpg天然冷蔵庫で出店の魚屋さんです。
少し前まではイルカの肉などが目立ちましたが、この日の売りは「鮫」でした。
魚を裁きながら売る、レアーですね。


b0226219_16164062.jpgこちらも只今天然冷蔵庫状態の酒蔵「福禄寿」さんです。


b0226219_16164474.jpg広くて奥深いお蔵に入っていきます。


b0226219_16164614.jpgお蔵の歴史は古くて、創業は330年程前だそうです。


b0226219_16165298.jpg釜場の天上は明かり取りを兼ねて高く、清掃が行き届いています。
仕込みの最中は、ここから蒸し米の甘い湯気が立ち上り酒蔵の活気が離れた場所からも分るのですね。


b0226219_16164842.jpg木製の「甑」が新設され、出番を待っていました。


整頓された広々とした仕込み蔵で、「醪」が順調に育っているようです。

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b0226219_16165441.jpg若きリーダー(社長さん)率いる歴史あるお蔵の今年一年が楽しみです。


b0226219_16162243.jpgお土産の濁り酒と糸南瓜の奈良漬けをゲットして


b0226219_16170167.jpg正午前、帰路につきました。
気がつけば、インターナショナルのお客さん、若い人たちが増えています。
いいですね〜!




by hanatabi-haruko | 2017-02-14 17:10 | 雑事

らしい冬(2017.02.11 SAT.)


天気予報に当たり前のように☃マークが並ぶ今日この頃です。
北国の冬らしい冬 です。これが普通ですので‥‥落着きます。
気温は夜中からマイナス1℃前後、今日は雷も轟き

b0226219_11521382.jpg精米40%の酒米と見紛う雪の粒が、絶え間なく空から降りてきます。

数千メートル上空にはマイナス40℃前後の寒気団が居座っているんですね。


川に着地して溶け切らない雪が浮遊して流れてゆく、雪の模様の旭川です。

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小正月の行事が秋田県内あちらこちらで催される今日、雪の中ご来店くださるお客様はチラホラ。ゆっくり歓談しながらの商いです。

せっかく雪国に住んでいるのですから、何かひとつでも小正月行事を体験してみたいものです。



by hanatabi-haruko | 2017-02-11 12:00 | 雑事

プッチーニ『蝶々夫人』2016 ミラノ・スカラ座(2017.02.06 MON.)

立春を過ぎて最低気温が0℃を越える日もあり、道路の端に寄せられた雪の壁は昨日今日の雨で大分融けています。

とは言うものの、未だ2月になったばかりです。今週末にかけてまた寒気団が南下し、まとまった雪が降るようです。一旦雪が消えても、そう簡単に春がくるとは思っていません。 今が冬本番なんですから。

安定しない天候に一喜一憂していては、気分が優れず身が持ちません。
そんな時、久しぶりにNHKプレミアムシアター放映の「オペラ」を観ました。(暗くて寒い季節をすこしでも楽しもうと、冬の間オペラやバレーや演奏会などが盛んに催されるヨーロッパ。2016.12.23 ミラノのスカラ座で 上演されたプッチーニの「蝶々夫人」です。)

指揮はリッカルド・シャイー 、演出はアルヴィス・ヘルマニスで100年ほど前の初演版での演出です。
長崎が舞台のこのオペラは、西洋人にとってジャパニーズのイメージはどんなものなのか?100年ほど前ジャパニズムで浮世絵や美術品がヨーロッパでもてはやされたと言うけれど、どんな解釈で演出されるのか?興味のあるところです。

舞台背景のスライドする格子の戸は、格子戸とも障子とも想像できます。見るからに木と紙の日本家屋を連想させます。
さらに奥のスクリーンにはピンカートンの乗ったアメリカ艦船が入港してくる長崎港が映し出され、また満開の桜も映し出され、蝶々さんが丘の上の屋敷に坂を登ってくる所から始まります。
(舞台装置だけでは表現しきれないスケールの景色や、時には戦争場面、回想場面などが映像で表現されるようになりました。演出がスッキリそしてより効果的になったと感じます。)

ご存知このオペラのあらすじは
没落氏族出身(?)の芸者蝶々さんと、総領事シャープレスに注意されても現地妻を金で買う発想しかないピンカートン。
芸者家業から足を洗い、一途な愛に生きようとする蝶々さんと、最初から帰国した後には正式にアメリカ人の妻を持つつもりのピンカートン。
アメリカ人と日本人の思い違いは初っ端から始まっています。

「ある晴れた日に」はあまりにも有名なアリアです。
第二幕第一場に歌われる「ある晴れた日に」を境に、帰国して便りのないピンカートンが蝶々さんのもとに戻ってくるという彼女の夢は、最悪の終末に向かって壊れてゆきます。
 

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ピンカートンの乗る艦船が港に見えて、桜の花弁を敷き詰めて彼を迎える準備する蝶々さんたち。
蝶々さんの身のこなし、女中のスズキの立ち居振る舞いが見事でした。
というか、ヘルマニスの日本人らしさの演出が見事でした。

衣裳‥‥身体を拘束する重くて固くてキツい着物ではなく、軽るくて薄い着物らしき衣裳を身にまとっていた。スズキは動きが多いためか少しだけギャザーがありスカート風だけれど、地味な色目でそれほど違和感はない。

仕草‥‥ゆっくり静かに、親指は内側に折り指を揃え、胸より上で、ゆっくり静かに弧を描くように踊るように。蝶々さんの口はおちょぼ口に紅が塗られ、できるだけ口を縦長に開けて歌っている。

歩き方‥‥急がしそうに働くスズキは、小股ですり足で上下動がなく能歌舞伎の所作風。でも小柄なスズキはまるでからくり人形の茶坊主さんのように見える。

表情‥‥蝶々さんは無表情で気品があり、スズキは一貫して眉根をひそめてとても悲しげ。

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背景映像に舞い飛ぶ蝶や小鳥も映った。

ピンカートンの心が予想通り蝶々さんから離れたことを知ったヤマドリが、蝶々さんを口説こうとする。その時の衣裳「裃」の肩ぎぬには大きな蝶が染められていた。

最終場面、ピンカートンの正妻が現れ、蝶々さんの最愛の坊やをアメリカに連れ帰り育てると告げる。蝶々さんは全てを察して名誉を守ろうと自刃し絶命する。

カーテンコールで最大の喝采を浴びたのは、蝶々さん役の歌手マリア・ホセ・シーリでした。静止状態もふくめて出ずっぱりの第二幕の熱演熱唱が光りました。
そして蝶々さんの運命に寄添った忠実な女中スズキ役の歌手アンナリサ・ストロッパも惜しみない喝采を浴びました。
(マリア・ホセ・シーリが深々とお辞儀をして顔を上げた時、瞳がうるんでいたように見えました。)

日本、日本人を静かに丁寧に表現し、素晴らしい演出でした。
いや〜、よい気分転換になりました。




by hanatabi-haruko | 2017-02-06 16:45 | 雑事