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音楽が聞こえる酒蔵・白瀑(2016.01.25 MON.)

雪は思ったよりも少なく無風だけれど、午前9時の外気温は-4℃。充分冷えています。

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造りが最盛期を迎えた八森町の「白瀑」山本合名さんを訪ねました。

 
お蔵は日本海の直ぐ近く、白神山地 薬師岳が間近に見えるところにあります。(昨年は薬師岳の棚田で、春には田植え、秋には稲刈りでお邪魔しました。)
酒造りに適した仕込み水を得るために、昭和和8年、町人総出で薬師岳の水源地から約2.5キロの距離を、深さ2メートルも掘って水道管を施設し水を曳いたそうです。「白神山地の伏流水で仕込む酒」いいですね〜!

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精米は、従来の石臼方式のものだそうです。


臼の石の小粒をダイヤモンドにした場合、熱を持ち難く摩耗の心配が無く性能が格段に上がる話も伺いました。
さらに精米を良くする為に、新しい精米機をもう一台導入するのかな?
消費者にとっては酒造りの初っ端の精米が、蔵元の納得できる監視のもとで行われれば、安心ではあります。

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乾燥機その名も「ドライボーイ」もあります。
丁寧に米粒の乾燥をするためには、一気に乾燥させず、中休みし時間をかけることが必要なそうです。


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いよいよ酒造り現場の見学です。


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このお蔵にも立派な洗濯機があります。
何年か前にお邪魔した時には、全て手洗いでしたが、全自動になっていました。


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鮮魚用の容器がここにも。


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高精米の酒米の処理は
洗米し


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浸漬し


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脱水をするそうです。


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この放冷気は新政酒造さんから譲り受けたとか。
ご存知、不要になった道具や機械は蔵同士でやり取りが常識のようです。


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オゾン洗浄機。床の清掃にはオゾンを使った自動清掃機(ルンバ)が活躍しているそうです。


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ビートルズやローリングストーンの曲が聞こえる仕込み蔵に足を踏み入れますと


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林立するサーマルタンクの一番手前に「秋田杉の杉桶」が目立っています。
金属製のたがは杉材の伸縮で調節可能なのだそうです。


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二階に上がってみますと、タンクの上部が二階の床に達していません。
足を踏み外しそうでちょっと緊張します。
仕込み容量が少なくなってタンクが小さめになったためだそうです。


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先ほどの杉桶の内側には漆(黒色)が塗られていました。
何か新しい挑戦が始まっているようです。


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麹室を覗いてみますと、壁に一部ブナ材が貼られています。
麹室には杉材とはよく聞きますが、匂いのないブナ材を試しているのだそうです。


広いお蔵です。次に案内された場所は体育館のような広い建物です。
入口近くの瓶詰めや焼酎(アルコール)蒸留機の向こうには

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冷蔵管理されたヤブタ式搾り機 が。


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搾ったお酒が滴り落ちる槽口があります。美味しそうに音を立ててお酒が溜まってゆく。そんな様子はここでは見る事ができません。
槽口に取付けられた長い管の先端は完全に容器の底を這っていて、静かに水面が上がる。そんな一工夫で、酸化を少なくできるのだそうです。へ〜!


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む?このメーターはなんだろう?


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この部屋は搾り終わって瓶詰めを待つ上槽酒の保管庫です。


火入れ熱殺菌前のお酒が何本も貯蔵されていました。
この部屋は気温のまだ高い季節に早々と仕込みをする時に活躍する冷蔵設備完備の部屋だそうです。
微量の炭酸ガスが発生し続けている密閉したこの部屋に、朝一番に入室した蔵元さんは、クラっとしてあやうく倒れるところだったそうです。

二酸化炭素量が自然界の空中濃度を越えると、部屋の低い位置に設置されたセンサーが感知して、換気扇が自動で動き出すんだそうです。ホ〜!

体育館(?)にはまだまだ余裕があって、何十畳もの低温冷蔵庫もありました。
北国といえど、比較的積雪が少ない海岸そばだから可能な、大体育館ですね。

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お蔵には「いってつ蔵」と命名された地下室もあります。
覗かせてもらいますともうすぐ十年になろうとしている大吟醸原酒が眠っていました。お〜! いずれは日の目を見るのでしょうか。


寒い寒い酒蔵見学の最後に、暖かい分析室に案内されました。
家電 機械オタクを自称する蔵元さんの分析室は興味深いものでした。

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顕微鏡を覗いて精米された米粒の表面の凹凸を見たり、酵母の数を数えて活躍状態を知ったり。今まで疑問に思っていても何となく聞けなかったことが一目瞭然、可視化されています。む~、これなら素人の私たちにもよく解ります。

麹や酵母、亜硝酸や乳酸。菌の活躍によって酒が醸されてゆく行程を、若い蔵元さんが「ベテラン杜氏の磨かれた感覚」とは異なった方法で説明してくれる。飲む事とは別の、酒の魅力にはまっていきそうでワクワクいたしました。

最終的には麹、酵母などの活躍に任せるしかない酒造りですが、細心の注意を払って蔵人が援護する。
そんな現場におおいに納得した酒蔵見学になりました。
お忙しい日曜日に、貴重な時間を割いてくださり、ありがとうございました。

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日本列島西の方では寒冷前線が大暴れしていた日曜日、北の秋田は明るい陽射しの穏やかな一日でした。(右手に見えるのは白神山地です)
by hanatabi-haruko | 2016-01-25 15:09 | 雑事

酒蔵は期待どおり 雪の中・まんさくの花(2016.01.18 MON.)

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暖冬だと言われておりましたが、ここ一週間の積雪ですっかり雪に埋もれた、横手市増田町の酒蔵「まんさくの花」さんにお邪魔しました。↓

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若き後継者(次期社長)が蔵内を案内してくれました。

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精米所の向かいに積まれた精米済みの酒造好適米。
順次仕込みを待っていました。


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光が射し込む釜場。黄色や青色のカラフルな容器が目立ちます。


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青色の容器は漁業関係者発案の鮮魚を入れるものだとか。


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精米済みの米が水流で送られてくると、この容器の中で洗米、排水され


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クレーンで吊るされ、吸水を計量するのだそうです。


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傍らにはクリーニング店用の大型洗濯機が活躍中でした。


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つい最近まで宙ぶらりんだった補助柱が、屋根に積った雪の重みで床に接したそうです。

蔵内が造りに適した気温に下がったということですね。


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新旧検査機が並ぶ検査室。


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手が替われば検査数値に微妙なズレが生じることがある。旧検査機で実際に計って見せてくれました。


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増設されたサーマルタンクの前で、今年の造りを語ってくれる杜氏さん。


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香りの良い美しい「泡」です。


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酵母菌の活躍もほぼ終わり、上槽を待つ醪。


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見学者に人気の「漆蔵」にも入らせていただきました。


最近、普段障子で隠れている場所に、用意してきた刃物で「漆」を削り取った傷跡が見つかり、私たちも生々しい傷跡を見せてもらいました。
蔵元さんは勿論ですが、蔵に伺うたびに蔵座敷でお接待をいただいていた私たちも、心が痛みました。
先人から受継ぎ、手を入れて、公開に漕ぎ着けた経緯のある大切な遺産を管理することに、必要以上の神経を使い心を砕かなければならないなんて、悲しいです!

このお蔵にはもうひとつ大切な場所があります。
十文字駅近くの「瓶詰め工場」への案内を乞いますと、車で10分ほどで到着しご案内いただけました。

広〜い敷地には瓶詰めライン、梱包、保冷管理、運送、営業部門などがあり、

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次代を担う蔵元さんの手によって、只今整理が進んでおりました。


毎週土曜日は整理整頓、廃棄の日と決めているそうです。
酒蔵と瓶詰め工場、2部門の交流を持つ計画もあるそうです。
若いエネルギーがなければ出来得ない大改革が、現在進行中でした。
なんとも頼もしいことです。

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この保冷庫に積み上げられたプラスチックケースの酒瓶が、地震で崩れて大変なことになったことがありました。瓶1本1本にはラベルが貼られていないため、酒暦のはっきり特定できない多くのお酒が発生したのです。
関係者が知恵を絞って「地震作」の肩書きで復興支援要請の「酒」として発売したことがありました。7、8年も前のことでしたか?


今、多くのお蔵で世代交代が進行しつつあります。
先人が築いた歴史をしっかり受け止めて、新たな時代を切り開いてゆこうとする気概をそれぞれのお蔵で感じます。

受け継ぎ整理し、何年か後に世代交代が完了する。
陸上競技のリレーに例えるならば、ふたりの新旧走者が並走しながら絶妙なコンビネーションでバトンタッチのタイミングをはかっている。いまはその「バトンゾーン」にいる。という印象を受けました。

大きな期待を抱いた酒蔵見学になりました。
只今お蔵からはお酒の出荷が止っています。人気で酒が払底しているのです。
寒仕込の新酒を首を長くして待っていま〜す!
お休みのところをご案内いただきまして、ありがとうございました。
by hanatabi-haruko | 2016-01-18 16:23 | 雑事

遅い正月休みを東京で ・その3(2016. 01.15 FRI.)

翌11日は、私たちの疲れを考慮して、まず人が少なく混んでいない魅力的な美術館。
できればゆっくり休める空間もある場所をとナビゲーターに希望しました。

渋谷から井の頭線で「松濤美術館」へ

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立派な建築の区立美術館です。

 
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↑こじんまりとしているけれど内庭は池になっていて、暗くなるとライトアップされる噴水がありました。廊下の所々にゆったりしたソファーもあります。

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松濤に住み作陶をした、最初の人間国宝「石黒宗麿」。
あらゆる手法を研究した石黒宗麿の作品が展示されていました。

 
つぎに訪ねたのは同じ井の頭線沿線の駒場東大前です。
東大生たちが出入りするおそば屋さんで軽く昼食をとり、柳宗悦の「日本民芸館」に向かいました。

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展示されているのは、美術品として造られたものではなく、普段使いのものばかりです。

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パンフレットのこの大津絵も、多くの人たちが安く手に入れ易いように、大量生産されたものです。
勿論何処の誰が造ったのかも分らない。そのようなものにも信仰と安らぎが見いだせる。

柳宗悦氏率いる民芸運動には、そのことに気付き評価し美しいと感ずる優しさがあると思いました。


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江戸時代の木喰仏 地蔵菩薩像


もうひとつくらいは行けそうです。
ナビゲーターの「庭があって散策ができるよ。」との提案で、南青山にある「根津美術館」にゆきました。途中立派なお屋敷があり、高級外車が駐車してあるマンションも建ち並んでいます。

竹林が道路の騒音を遮るエントランスを歩いて行きますと、広い敷地に大きな美術館が建っています。

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ここでは干支の申に因んだ小品を愛で、季節の花・百椿図を楽しみました。
また能装束も素晴らしく、個人所有の美術品の充実度には驚かされました。


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庭を散策しますと、様々な巨木もあり、また季節毎に彩りを添えるであろう花々が想像できる佇まいです。


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苔の衣裳をまとった仏像の寛いだ姿


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偶然でしょうか、落ちた木の実が芽生えてお供えの木になっています。
仏像が小径に誘ってくれます。


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木立が長く影を落とす坂道を、私たちの歩幅に合わせて先導してくれるナビゲーター。

この後、全面ガラスの2階から樹々の梢を眺められる人気の喫茶店に並ばずに入れ、ケーキセットでゆっくりお茶を楽しみました。


何処もナビゲーターの守備範囲。前に訪れたことのある場所だったようですが、
「東京だよ、オトッツァン!オッカサン!」状態で案内してくれました。
いい美術鑑賞でした。ありがとう。

東京は歩いて楽しむ所。東京人は地下鉄や大きな駅構内をよく歩きます。坂も多いです。
む~、疲れていても歩き回って気分転換をするという今までのスタイルは、ちょっとしんどくなったかな。

結局帰省後二日間も、私だけ多く休みを戴くことになりました。
一緒に仕事をするようになって一年経った社員(娘)のフォローに ほっ!  ありがとう。
遊んで疲れが出たなんてお恥ずかしい!
by hanatabi-haruko | 2016-01-15 13:39 |

遅い正月休みを東京で ・その2(2016.01.14 THU.)

今回の休暇は何か特別に観たいものがあっての上京ではありませんでした。
年末年始の過酷な労働の対価とでも言いますか、はっきり気分転換をすること、そして新しい年に切り替えたい気持ちが一番でした。

東京では日々いろいろな美術館が催し物をしています。
時間と距離と私たちの体力を考えながら、美術情報に詳しいナビゲーター(息子)の知恵を借りて行動すれば良いと気楽な気持ちでの上京でした。
皇居のお堀沿いに歩いて、千代田区丸の内の三菱一号館に行ってみました。

プラド美術館からの出展で何点か巨匠の絵画が観られたら‥‥と思っていたのですが、入場を待つ行列、そばの喫茶店にはいるのも行列。
且つて、プラド美術館半日見学がコースに入っているスペイン旅行を、体調不良で直前キャンセルしたことのある私は、『プラド美術館』の文字についついリベンジを期待するのですが、多分現地を訪ねることに勝る事は無いと、早々に諦めがつきました。

東京はどんな分野も需要と供給のバランスが崩れていて、消費者にとっては満たされないことが多いように思います。
狭いテーブルにギュウギュウ詰めの居酒屋で早い夕食です。
こんなところでも(失礼!)予約なしでは入れません。
冷たいサラダに冷たい刺身盛り、メニューに汁物など暖かいものが見当たりません。さすがに3杯目の日本酒は温燗を頼んで、未だ午後6時半。さてこれからどうする?

夜でも開館している美術館に行ってみようということで、ナビゲーターも既に観ていた「森美術館」の『村上隆の五百羅漢図展』に決まりました。
ほろ酔い気分での観賞です。

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↑ 時を同じくして開催されているのは左側、増上寺での狩野一信の五百羅漢図展のパンフ。右が村上隆の五百羅漢図展のパンフです。
違いは一目瞭然。仏の教えを絵解きする信仰絵とアート作品の違いでしょうか?

写真撮影はOKということなので、一旦ホテルにカメラを取りに戻り準備万端です。

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会場入口には作者本人の像がありました。
顔が割れて顔がある。何気なく暫く眺めておりますと、目が動き言葉が発せられます。般若心経のようです。
ギャテーギャテハラギャテー ハラソーギャーテーボージソワカ‥‥私も一緒に唱和いたしました。


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色とりどりの髑髏で埋め尽くされた作品。
村上隆氏の作品を間近で観るのは始めてです。
「余白、静寂」などとは対照的。隙間を埋め尽くす強烈なキャラクターで全面に押して出て来る作品です。


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欲望の炎ー金


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四天王
こんな解り易い作品もありました。


いよいよ超大作の五百羅漢図です。
青龍、白虎、朱雀、玄武のパート(東西南北)に別れて十六羅漢、五百羅漢が大集合です。こんな力作は勿論村上隆大工房だから出来る事なんでしょう。
制作過程を紹介するコーナーでは「指示通りヤレ!」「この◯◯!!」などと激しい檄を飛ばすメモなども見る事が出来ました。

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お釈迦様の十大弟子のひとりが、腹を割って仏を見せている。


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古くから日本にある仏画や仏像、奇怪画。はたまた魯山人や水木しげるの妖怪画などなどありとあらゆる情報に目を通して、構築した大工房の指揮官の見事な手腕、村上ワールドを見せてもらいました。

圧倒される! ‥‥けど、深い恐れを抱くことはない。
繊細綿密!!‥‥ だけれど、私個人の見どころを探せない、集中できない。
五百羅漢!!! ‥‥なのに、観覧後にあるのは凄さであり尊敬、帰依の心境には至らない。
こんな機会がなかったら、望んで観ることもないであろう展覧会でした。
それも大切なことなのだと思います。

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↑ ミュージアムショップで購入したお土産です。
これを繰って、村上氏の五百羅漢を読み直そうと思います。
by hanatabi-haruko | 2016-01-14 15:50 | | Comments(0)

遅い正月休みを東京で(2016.01.13 WED.)

10、11日、やっと遅い正月休みが取れました。低気圧が北日本を横断し大荒れになる前に、秋田を脱出して気温13℃晴天の東京に行ってまいりました。

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上野で待ち合わせている間にひとつ。シカゴ ウエストンコレクションの「肉筆浮世絵ー美の競艶」を観ました。

チケットです。


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形態描出に敏腕を奮ったといわれるだけはあって、葛飾北斎の作品は顔や髪の毛の描写はあくまでも繊細に、着物の輪郭は仕草や動きの描写が太く大胆で魅力的です。

ポストカードを求めました。


鼠茶の地味な着物にほんのちょっと赤い襦袢を見せて、顔の白さ美しさが映えます。当時の日本人の体格そのままの胴長短足も、強調され過ぎますと不安定で落着きません。その点では葛飾北斎の美人画は四肢の描写も正確で、着物の中の美しい姿態を想像すると、ルネッサンスの肉体描写を浮かべる事ができるといっても過言ではありません。

前回皇居の東御苑の空間に一息つけましたので、今度は時計の逆回りに。
薄着で行ったつもりでしたが、コートを脱いでの散策です。

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薄日が差す竹林を歩いて行きますと


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紫式部が実を残し


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椿が満開です。


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ガサゴソ落ちた木の実を探しているのは
「ツグミではないか?」と、鳥好きの息子が教えてくれました。


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大手門を出ますと、明るい陽射しに白鳥が羽根をひろげています。


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お堀り沿いに手入れの行き届いた松を眺めながら二重橋近くまで散策します。


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↑ 大通りが自転車のために解放されていました。
ずっと奥突き当たりは東京駅です。

ほぼ無風、北国の私たちにとっては、よい散歩日和でした。
by hanatabi-haruko | 2016-01-13 16:01 |

申歳の干支ボトル(2016. 01.04 MON.)

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政さんの酒しぼりたての干支ボトルです。

花咲き蝶舞う松竹梅の桃源郷で遊ぶ猿6匹。

 
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年末年始の多忙が一段落したところで、おやつの時間に乾杯いたしました。

(念のため、日中に利き酒はよくいたします。)


ということで、味わいながら毎年恒例の深読みを始めます。

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おやつですから、勿論甘味も用意しました。
戴いた羊羹「跳猿」です。


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長いしっぽを自在に使って、あちらこちらに跳んで活躍します。
そんな縁起をデザインした老舗の羊羹です。


人間と猿、お互いの居住エリアが観光地、里山近くなど接近しているからか、知恵のある猿と人間との間には何かとトラブルが発生するようです。
愚かな人間が破壊した文明社会を、今度は猿が支配(?)する映画「猿の惑星」が思い浮かびます。
自然破壊や戦争を繰り返す愚かな人間と猿との戦いが起きる‥‥。蔵元さんの付けたボトルタイトルはなんと『猿の惑星』だそうです??

でもでもこの干支ボトル、『猿の惑星』の映画ストーリーをなぞったものではありません。
あまりに絶望的な映画のストーリーを否定し、別の物語を用意したとしか思えません。

よく見れば輪郭の円は平和運動、反戦運動のシンボルマークではありませんか。
まだ遅くはない。地球破壊は人間の努力次第で避けられる。
これが蔵元さんが思い描く新世界、メッセージだとしたら‥‥む~、いいなぁ! 全く同感です!

元旦の朝の乾杯に相応しい、そしてお酒と甘味の相性は、予想どおり抜群でした。
昼食時や休憩時に、ビールやワインを飲む欧米人のライフスタイルを聞いたことがあります。
おやつに軽く日本酒。そんな習慣になりそうで、わたしちょっと怖いです。
by hanatabi-haruko | 2016-01-04 17:02

申年(2016.01.01 FRI.)


遺伝子的には別の種ながら、何処となく私たち人間に似ている猿。
「猿真似」「猿芝居」「猿も木から落ちる」など、近い存在の猿にまつわる諺には厳しく批判的なものが多いように感じます。
お話では、「猿カニ合戦」や「桃太郎さん」などを思い浮かべます。

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中国は京劇でも演じられる「孫悟空」の隈取り。
これは手拭に染められたものです。

 
方角では北東からの災いをくい止めるといわれ、京都御所の北東角に猿の彫刻が据えられているのをみたことがあります。

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我が家でも「申」さんに守ってもらっています。
もう十数年も、寝室の北東角に飾られています。

 
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今年のために新しく求めた「申」です。

両方とも岩手県盛岡市で手に入れました。
役目を果たすべく眼を見開き、キッと睨みつけています。


田舎の曲がり家の馬小屋の柱に、<猿のしゃれこうべ>が掛けられていたのを見たこともあります。
災いを取り去る=猿=申 ということで、縁起担ぎをするのでしょうか?

猿さん、あなただったら2016年にどんなことを望みますか?

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しっかり大地に足をつけて、明るい未来に向かって歩める一年になればよいなぁと望んでおります。
       本年もどうぞ宜敷 御願 上候
by hanatabi-haruko | 2016-01-01 09:17 | 雑事