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弘前へ、お花見は盛大に!(2012.04.30 MON.)

秋田の桜だけでは足りない訳じゃないけれど、弘前にお花見に行くことになりました。
昨年は、大震災の影響で、列車が止まり中止となりました。お花見気分ではありませんでしたので、それでよかったのですが。

弘前桜まつり号とリゾート白神号で行く・弘前の桜まつり
む~!枝垂れ桜は咲いているのかな?
G・Wの人混みは半端じゃないだろうな?
まぁ、そんなことはどうでもいいんです!

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朝8時45分集合にもかかわらず、万障繰り合わせて皆、参加です。


同業店の女将さん達と「女子(?)会」を続けて、20年以上が経ちます。
厳しかった冬をやり過ごし、ほっとしたところでお花見にゆこうと話がまとまり、弘前まで出かけてきたのです。

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広大な敷地の弘前公園は、絶好の花見日和で賑わっています。


発会当初は毎月1回というハイペースでした。
今では「女子による女子だけの会」も世間で認知されていますが、
20年前、私たちは子育てを終えたとはいえ、店主(夫)をサポートするのが第一で、自分の楽しみの為に出かけることなど、ほとんどありませんでした。

そこで名案。夫公認の『ワインの勉強会』という名目を考え‥いえ、真剣に試飲し研鑽した後に、食事をしながら情報交換をする「会」を始めたのでした。

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屋台店の前は大賑わいです。


20年間には様々なことがありました。
廃業した店が2軒、ご主人を亡くされ社長を継いだ人、大手術を乗り越えた人、様々なことがあったけれど‥‥同業者だから、同年代だから解り合えることがある‥‥適度な距離を保ちながら、その都度寄り添ってこれたと思います。

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すぼんだ葉っぱが三つづつ付いているミツバツツジ。
園内には、モクレンや梅なども咲いています。



今ではすっかり勉強抜きで、年に数回食事会や日帰りの小旅行を楽しんでいます。

お〜! ローカルでいいですね。
護国神社の近くには、お化け屋敷が出ています。↓
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外堀に沿ってソメイヨシノが満開です。
堀に浮かぶボート。遠くに雪のお岩木山が見えます。↓

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天守閣のある本丸まで歩きますと、老木の弘前シダレが出迎えてくれました。↓

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本丸の枝垂れ桜はまだ蕾でした。


↓ 石垣、堀、天守閣に赤い橋が見える絶景ポイント。

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お花見している時間より車中の時間の長い小旅行でしたが‥‥
電車のなかではほんのちょっとアルコールも入って‥‥よく笑い、よくしゃべり、女子会は大いに盛り上がりました。
春のお花見は盛大に! こうでなくちゃね。

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夕方、リゾート白神「橅(ぶな)」号の車窓から夕陽に染まる日本海を眺めて、満足の帰路に着きました。

ところで‥‥次の「会」は何時、何処にするの?
by hanatabi-haruko | 2012-04-30 13:42 |

桜・ソメイヨシノが満開です(2012.04.26 THU.)

秋田市の桜・ソメイヨシノが満開になりました。
平年よりは4日遅く、昨年よりは1日早い開花だそうです。
午後3時過ぎには雨の予報です。
その前に強風の中、気にしていた花たちの様子を確かめに行きましょう。

近くのお寺の桜は勿論満開です。風に煽られながらも、一片の花弁も落としていません。↓
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紫モクレンは、今正に全開しようとしているところです。↓
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ボケの花も咲きました。


皆一斉に咲くので、あちらの桜こちらの花と、見る方も忙しいです。

太平川沿いの両岸の桜は、今が見ごろです。
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風に乗ってよい香りが先の方からします。
ジンチョウゲ


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足元にはヒマラヤユキノシタが


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近くのお宅の枝垂れ桜が、強風に促されて開花を急いだようです。


この分では、角館の枝垂れ桜も間もなく咲くかもしれません。
春爛漫
今週末からの連休は、花と人出でさぞ賑やかなことでしょう。
by hanatabi-haruko | 2012-04-26 17:15 |

桜前線はどこまで北上しているの?(2012.04.23 MON.)


例年になく桜の開花が遅れているようです。
開花予報ばかりが飛び交って、いったい桜前線はどこまで北上しているの?
日曜日、車で南下して仁賀保市金浦まで行ってみました。

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↑ 南極探検のあの白瀬矗(のぶ)記念館のある公園は、あいにくの曇天。
花冷えがする中、やはり開花が遅れていました。
真白い鳥海山を借景に、晴天のもとで花開く桜を想像するばかりです。

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ペンギンとカラフト犬の並ぶ公園に、人はまばらです。
潟の周りを一周、散歩をしてみますと

 
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木イチゴの白い花


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すみれ


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ミチノクエンゴサクの群生


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ヒトリシズカにも会えました。



近くにあるもうひとつの公園、勢至公園まで足を延ばしてみました。

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ここは観桜まつりの最中で、何箇所かは開花していますが、大方の桜はまだ蕾のままです。


池の周りを一周歩いてみますと、椿が今盛りです。

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椿なのか


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山茶花なのか解らないままでしたが、


桜前線が、まだこんなところで停滞しているのだけは解りました。
今週中には、秋田市の千秋公園の桜も満開になることでしょう。

一日中曇りでしたが、花を訪ね散歩する気持ちの良い日曜日になりました。
by hanatabi-haruko | 2012-04-23 10:29 |

春の花暦(2012.04.21 SAT.)

今日も春の花を訪ねて散歩です。暇なんですね~。
いきなり歩道の端、街路樹の根元に‥‥

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今年初めてのたんぽぽに出会いました。

 
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たった一輪ですが、スノーフレークも咲いています。
もう一輪、蕾を抱えているのが見えます。


出足は好調です。
昨日まで蕾だったのに半日で開花した花もあります。

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コブシ

 
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モクレンはたぶん明日には咲いています。

 
調べますと、コブシとモクレンの違いは、ばらばらの方向に咲くのがコブシ。空に向かって一方向に咲くのがモクレンだそうです。

本荘に住む友人のY子さんが、今年も<春の野の花>を届けてくれました。春を実感することのできる嬉しいプレゼントです。以前は春の野で一緒に花摘みをしましたが、最近は戴くのが有り難いです。↓

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ミチノクエンゴサク、エンレイソウ、ニリンソウ、カタクリ、キクザキイチゲ。
短い命を愛でて、楽しみましょう。
Y子さん、ありがとう。
毎年繰り返される<春の花暦>となっています。
by hanatabi-haruko | 2012-04-21 10:29 |

去年とおんなじ春の午後(2012.04.18 WED.)


今週は日中の気温が15℃前後で推移するようで、すっかり春の陽気です。
気がつけば町中のあちこちで花が咲き始めています。

よそのお宅の庭木は、じっくり構えて撮ることもできず、よい写真がありませんが‥‥今日の収穫は、

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サンシュユ


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トサミズキ


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ミツマタ


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レンギョウ


駅の東口のロータリーには、10センチに満たない小さなスイセンが
沢山咲いていました。↓

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黄色の花が多いのに気づきます。
↓ 土筆(つくし)も茎を伸ばして、袴を付けています。
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そして、いつもの散歩コースには、あの美ニャンカップルが仲間と一緒にくつろいでいました。↓
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去年と同じ春の午後です。
ほっとしています。
by hanatabi-haruko | 2012-04-18 21:26 |

花を訪ねて(2012.04.16 MON.)

予報通りの晴天の日曜日、気温も上がって無風状態です。
絶好の花見日和りに、是非とも行ってみたい所がありました。

3週間前には、まだ雪で覆われていた刺巻の<水芭蕉>群生地です。

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↑ 咲いていました。
雪が完全に解けたわけではありません。
林の奥の方では、雪除け作業をしている人を見かけました。

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それでも温かい陽射しがきらきら眩しく、サラサラと水音も清々しい。

 
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僅かですが、座禅草にもお目にかかれました。



ここまで来たのですから、足を伸ばして田沢湖高原の温泉<アルパこまくさ>へも行きましょう。
先週の旅の脛巾抜きです。(はばき抜き‥‥旅行などの後に催される慰労会のこと。秋田ではママさんバレー大会が終了した後によくします。)  
露天風呂に入り、遠くに<田沢湖>を眺めました。
ゆっくりのんびり温泉に浸かってすっかりリフレッシュできました。
どうせですから<田沢湖>にも寄ってみましょう。

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↑ わぁー! 素敵 !!
深い湖が空の青さを受け止めて、鏡のような湖面に雪の山々を写しています。。

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湖に突き出たお堂の裏に回ってみますと、岸辺近く浅瀬にウグイの魚影が見えます。


そう言えば、クニマスの帰還には未だ時間がかかりそうです。
待ち遠しいことです。

山間部はまだまだ雪が解け切らず、期待はしていませんでしたが、もう一箇所行ってみようと思っていた所があります。
<カタクリ>の里、西木村です。

山の斜面に雪が白く残っているのが、道路からも見えるのですが、
ダメでもともとです。
麓の東斜面に近づきますと‥‥、期待外れと言いますか期待通りと言いますか、小さな花たちが迎えてくれました。紫花キクザキイチゲ、フクジュソウ、カタクリ。↓

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白花キクザキイチゲ


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カタクリの蕾も沢山あります。


↓ キクザキイチゲの白色が栗の木の下に広がっています。

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ここはこれから舞台を譲り、一面カタクリの花が咲く場所です。
今週中には山の斜面が白色から紫色に染め換わるかもしれません。
もう一度来れるかな?

毎年この時期咲く花を訪ねて、春を確かめています。
体内時計を<春>に切り替える、小さな旅がしばらくは続きます。
花々に会えて、幸せな一日でした。
by hanatabi-haruko | 2012-04-16 13:34 |

秋田の女性歌人<坂本 梅子さん>(2012.04.13 FRI.)

秋田の偉大な女性歌人<坂本 梅子さん>が、3月13日に101歳の天寿を全うされたことを知りました。

友人を通じて、12年ほど前に梅子さんの娘さんに出会ったのが切っ掛けで、その時に梅子さんの御本を戴きました。

<自然と人間><生と死>を詠う歌人。
女性の体内から発っせられた、生々しい言葉で綴られた詩を拝読し、80歳を越えた女性の詠ったものとは思えない、溢れ出る感情に心打たれました。

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「星座に向かう列車」の表紙は、故谷内六郎さんの絵です。
谷内さんの奥様が使うことを勧められたと、序文にあります。


個性豊かな芸術家を、面白くて良いなどと言いますが、身内の方にはご苦労もあったようでした。
11年前、ニューヨークで9・11事件のあった日に、梅子さんは衝撃的なニュース映像をテレビで一日中熱心に見て、熱を出されたそうです。
よほどショックが大きかったようです。と、普通なら思いますが、梅子さんの思い(恨み)はもっと深くて、
「よくぞやってくれた!」
戦争とは言え、アメリカが日本国内都市へ落とした爆弾で多くの犠牲者がでたこと。
広島に長崎に、二度にわたって落とした原爆がもたらした地獄絵など、ニューヨークの惨事とだぶって蘇ったからでしょうか‥‥。
『江戸の敵を長崎で打ってくれた』と、興奮し発熱したのだと、娘さんは言っておられました。
激しい方です。

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感動が感動を呼ぶ。私の旅友だった高齢の男性は、梅子さんの詩に感動して曲をつけられました。



心よりご冥福をお祈り申しあげます。


春の花々が、開花への助走を早めています。
(そんな様子を観察しながらの)散歩が楽しくなってまいりました。

ご存知、イソップ寓話「北風と太陽」で‥‥旅人のマントを脱がすには、むりやり引きはがそうとする北風ではなくて、思わず脱ぎたくなる温かい太陽の力が勝っている‥‥。
陽射しが明るく温かくなってきました。
蕾が堅い殻のマントを脱いで、春色の衣を見せてくれるのは何日後でしょうか。

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モクレンの蕾


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ご近所では、真っ先に開花するお寺の境内の桜。
蕾も膨らみ始めました。


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ボケ



やっと長〜い冬が終わったのですから、お花見は盛大にやりたいものですね。(北国の人たちは皆、そう思っているようです)
by hanatabi-haruko | 2012-04-13 20:46 |

おまけの東京見物(2012.04.11 WED.)

東京国立博物館前に停車する、都内の人気観光スポットを巡るレトロなバスを横目で見ながら

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行き先に谷中、千駄木方面とあります。
このまま飛び乗って<谷・根・千>に行きましょうか?


花見客の喧噪の中を抜け、上野を離れて銀座に行ってみました。

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4丁目交差点の有名なビルを仰ぎ見て


高級ブランド店が並ぶ通りを、ウインドーショッピングしながらブラブラしてみました。

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シセイドウの装飾ウインドー。


5丁目、6丁目と「歩行天」を歩いてみましたが、桜を求めて上野に行ったのでしょうか、人出は今イチです。

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ゆっくり優雅におしゃれをして銀ブラしている人は、そう多くはありません。


おおきな買物袋をぶらさげて、集合場所を探しながら急ぐ中国人らしい観光客が目立ちます。
そう言えば、上野公園でも羽田空港でも、何処に行っても、中国語が飛び交っているように感じました。
観光?買物?それとも買い上げた都内のマンションで土日を過ごしたのか?‥‥電車の中で、楽しげに(中国語で)おしゃべりする母娘の隣の席に座りました。
変わりましたね、東京は‥‥。

欲張って足を延ばした東京駅近くのブリヂストン美術館は、「開館60周年」を記念して、久しぶりのリニューアルオープンです。

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展示品の配置もよくなって、魅力のある美術館ではありますが、お腹いっぱい食べた昼食のせいか?うららかな日和のせいか?
瞼が重くなってきました。


数ある展示品の中、<古代美術 ギリシャ>のコーナーで見た大理石の「哲人の顔」、「ヴィーナス」は印象に残りました。
どちらもローマンコピーではなく、傷だらけながらギリシァで彫られ、ギリシアで発掘された本物なのです。
その他に、黒造式アンフォラに描かれたギリシャ神話のテーマも興味深く、収穫でした。

心身ともに満腹状態で、美術館のはしごをするなんて、ちょっと勿体なかったかな?
また今度、じっくり鑑賞したいものです。

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↑ 午後6時を過ぎても明るい羽田空港。分刻みで発着する飛行機をぼんやり眺めながら、密度の濃い一日を振り返ります。

長~い長~い一日でした。
毎日の散歩の2倍以上も歩いて、さすがにちょっと疲れました。
今回はなんとか無事に歩き通すことができましたが、
明日明後日の足腰の状態が‥‥ちょっと心配です。

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クロッカス


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    ラッパスイセン


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キクザキイチリンソウ



帰ってみれば秋田の春も、少し進んでおりました。
by hanatabi-haruko | 2012-04-11 13:01 |

上野の<東京国立博物館>‥ その2(2012.04.10 TUE.)

万障繰り合わせても<東京国立博物館>に行きたかった訳は‥‥
博物館の本館3階に<宮廷の美術 ー 平安~室町> 「佐竹本三十六歌仙絵巻断簡小野小町」(個人蔵)が展示されているとの情報を、息子から貰っていたからです。
夫はどちらかと言えば「ボストン‥‥」よりも、こちらに興味があったようです。

ご存知佐竹本三十六歌仙絵巻断簡とは‥‥
・ 旧秋田藩主 佐竹家に伝来した鎌倉時代の上下2巻の絵巻物で、大正時代に切り売りされた。

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博物館の裏に移築された応挙館。この建物の中で、絵巻が断簡にされたそうです。


・ 36人の歌人は女性5人、男性31人。
内、色彩が美しい<女性歌人>が特に人気で、絶世の美女だったと言われる<小野小町>は後ろ姿、美しい顔は描かれてはいません。
鑑賞者の想像力をかき立てる趣向になっているのです。

佐竹家にはのっぴきならない財政的事情があったのでしょうが、今になってみれば、絵巻物が売られ、後に切り売り散逸し<小町>どころか地元に断簡の一枚も残っていないのは、返す返すも残念です。
「一枚でも秋田に残されていたら、日本全国から人が集まる美術館ができた。」
「佐竹本 三十六歌仙の<小野小町>を鑑賞せずして、秋田で和歌を語るな」が、夫の持論です。
もっともながら、むづかしい話は置いといて。
貴重な美しい絵を見られるチャンスに恵まれたのです。
私はルンルン♪気分で展示室に向かいました。

小野小町の歌仙絵と書を見ました。 (博物館は撮影禁止。絵が紹介できず残念です)
三十六歌仙 小野小町の和歌
 色見えて 移ろうものは世の中の 人の心の花にぞありける

保管状態はよいとは言えません。
残念なことに赤い彩色は一部剥落しているし、墨の色が薄れた文字の一部は、黒くなぞった形跡があり不自然に浮き出ています。
たった今、4年間をかけて修復され、満を持して里帰りした彩色美しい絵巻物を観てきたばかり。
傷みがひどくて、なんだか百年の恋も醒めそうな気分です。

気を取り直し、愛情を込めて観察してみますと‥‥
左端に描かれた後ろ姿の小町さんは、身体をくの字に崩し、長い黒髪や衣の裾を右方向中央に流して、今まさに振り向こうとしているように見えます。
顔が見れるかな?‥‥いえ、見られません。
でも、確かに美しいお顔を想像するに充分な姿形で、誇り高き中世の女流歌人がそこにいました。

もし個人の手から離され博物館の所蔵品になれば、高度な技術での修復が可能かもしれません。
この状態を一刻も早く解決して、鮮やかに蘇ってほしいと言う気持ちは、夫も同じようでした。

帰りがけミュージアムショップで、きれいな状態の小町さんの絵はがきがないか、探してみました。

思いつつ 寝(ぬ)ればや人の見えつらん 夢と知りせば 醒めざらましを

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ありました。六歌仙にも選ばれている小町さんの絵葉書が。博物館の所蔵品はさすがに状態が良いようです。



日本美術を堪能した半日、この満足感があるから美術鑑賞はやめられませんね。

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興味があっても取っ付き難い「和歌」の世界。
この事典は、時代順に歌人の代表作を鑑賞できて便利。お勧めです。



ところで、日曜日は日本全国晴天でお花見日和だったようです。
桜の名所上野公園は、土、日だけで50万人の人出だったと後から知りました。
私たちも秋田よりひと足早く、満開の桜を眺め楽しみました。
あ〜、ここはもうすっかり春ですね。

↓ 花見客で立錐の余地もない上野公園。
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土ぼこり舞う場所に敷物をしいて、幾組もの家族がお弁当を広げていました。
人口密度の低い秋田では、到底考えられないことです。↓
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上野駅の大混雑といい、人混みの中の埃まみれのお花見といい、博物館前の長~い行列といい‥‥
いや~、都会の人たちは、忍耐強くて逞しいですね!
by hanatabi-haruko | 2012-04-10 10:05 |

上野の<東京国立博物館>‥ その1(2012.04.09 MON.)

思い立ったが吉日。行ってきました!

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上野へ。
東京国立博物館へ。


仕事を急に休むことができないのなら、日帰りででも行こう。
と言う 鶴(夫)の一声で決まり、日曜日朝一番で出かけ、同日最終フライトで帰るという強行軍でした。

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羽田空港からのアクセスも順調に、開館前30分には東・博「ボストン」展の列に並びました。私たちの前には既に100人近くの行列がありました。
列の前方に僅かに見える平な屋根が会場の平成館。


↓ 「ボストン美術館 日本美術の至宝」展の分厚いカタログ

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これから時間をかけて、復習してゆきましょうか。
それもまた楽しみです。


事前に出展目録で、是非見たいものの目星は付けてありましたので、迷わずお目当ての部屋に早足で向かいます。

 =海を渡った二大絵巻=
<吉備大臣入唐絵巻>四巻と<平治物語絵巻 三条殿夜討巻>一巻
それぞれの制作年代は、平安時代後半、鎌倉時代後半です。

お〜!ラッキーなことに、順を追って鑑賞する前の約100人を飛び越えて、思う存分、じっくりゆっくり絵巻物五巻を観ることができました。

修復がされていて色鮮やかな絵巻物は、当時に近い状態で見事です。
絵巻物が切断、散逸せずに伝えられてきたからこそ、物語の流れがよく解り、ユーモアが楽しめる。これぞ絵巻物の醍醐味です。(吉備大臣‥‥の一部)
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参考までに
東博所蔵「平治物語 六波羅行幸巻」


中世の極く限られた貴族たちが、サロンで絵巻物を楽しんだ。そんな贅沢を二十一世紀の今、桜花満開の上野で堪能いたしました。

そして、 =<奇才 曾我蕭白>=
江戸時代の奇才蕭白のダイナミックな屏風絵です。
躍動感あふれる雲龍が濃淡一色の墨で描かれています。(カタログの表紙絵ご参照)
以前見た京都は天龍寺の加山又造の雲龍図も凄かったけれど‥‥蕭白の絵は、自身の力量を確信するような大胆な筆遣いです。

息子からのメールには「天才が何の制約もなく一気に筆を解き放った凄みに圧倒されました」とありました。
へ〜!味わい方が深いなぁー!
ただただミーハーな絵画フアンである私は、「もっと資料など精査するように」と、息子から言われています。
 申し訳ございません!いつまでたってもミーハーのままです。

博物館裏の庭園には、春の花々が咲いていました。
今が見ごろの桜 ↓
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大根花


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                   つばき


などなどが。
薄暗い部屋で目をこらしていたので、少々疲れました。
よい目休めになりました。
by hanatabi-haruko | 2012-04-09 15:29 |