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刈穂の蔵を味わい尽くす会(2012.02.26 SUN.)

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日当りの良い所では、チュウリップの芽がもう出始めています。

 
順調に雪解けが進んでいると思っていたら、再び雪です。
やはり「三寒四温」を繰り返して春になるのでしょうネ。

ときどき吹雪く日曜日、白一色の仙北平野を眺めながら、各駅停車の列車で神宮寺町にある酒蔵に出かけました。

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オレンジがかった朱色の暖簾が、雪の酒蔵に似合っています。


普段は蔵内見学を歓迎しないと言う吟醸蔵ですが、今日は特別のお許しがでました。
大人数ですので、できるだけ作業の邪魔をしないように、早速蔵の中を見学です。

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雫取りした特別な大吟醸を入れるガラスの斗瓶(一斗入の瓶)が沢山用意されています。


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麹室の前に高く積まれた麹蓋。
繊細な麹造りにはこの麹蓋を用います。


仕込み蔵の四方は、目の覚めるような清潔な白壁です。↓
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あくまでも白い壁。漆黒に近い濃い茶の梁や桟。美しさに見とれてしまいます。↓
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全部で6基の酒槽がある槽場。
六つの槽→商品名「六舟」の由来はここにあるのだそうです。
(因みにラベルの六舟は、作家の水上勉さん直筆とのことです)↓
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見学の最後は、お待ちかねの唎酒です。

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商品としてこのまま世に出ることはない、今年の搾りたて原酒たち。
皆さん釘付けです。


コートの上に白衣を着たのに、底冷えする蔵見学で、身体が冷えきってしまいました。
同じ敷地内にある会場で、これから酒宴です。

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ここも太い木材が見事な蔵です。


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酒の肴は十文字町の「デリカテッセン紅玉さん」のお膳です。


地場の材料をふんだんに使っての料理は勿論のこと、上等な漆の器に古い瀬戸物お膳まで、気配りが嬉しい設いです。

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美味しいお酒に美味しい肴。
贅沢な趣向を心ゆく迄楽しみました。


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昼の酒宴は酣(たけなわ)。
杜氏さんの唄ってくれる「米研ぎ唄」「酒屋唄」で、更に場が盛り上がります。


至福の時は降る雪のように、静かに流れてゆきました。
by hanatabi-haruko | 2012-02-26 22:36 | 雑事

『出羽の雫』というお酒(2012.02.23 THU.)

北国の春はまだまだ先と分っていても、太陽が顔を出す時間が少しづつでも増えてきたことに、ほっとしています。
雪が降ったり止んだり、曇天だったり晴天だったり、当たり前の繰返しの先に、待ちこがれている季節があるんだと、実感できる距離にまで漸くきました。(ベランダに毎日やって来るすずめも、元気で春を迎えられそうです)

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 ↑落語家のたまごだった「○○亭すずめちゃん」にいただいた手ぬぐいです。すずめのように、小ちゃくて可愛い女性でした。

本題の刈穂・昔生酛純米酒『出羽の雫』の話です。

25年も前の1987年の夏のことでした。
『秋田でさけしんぶん』の発行者でもあった仙北郡神岡町のアキモト酒店さんが、当店を訪ねてくれたことがありました。

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大手酒造メーカー全盛の時代でした。


当時、「米の秋田は酒の国」そんなキャッチフレーズがあったのを覚えています。
県内ではなんの疑問も持たれずに、「米どころ酒どころの秋田では、それは当然だろう」と受け止められていました。
では、100%秋田産の酒米だけで醸した「これぞ秋田の地酒」といえる酒があったかといえば‥‥む~??

「秋田の酒のスタンダードになるような酒」
「自信をもってお客様にお勧めできる秋田の地酒」が、ほしい!
アキモトさんと夫の(一途な)会話を、私は側で聞いていました。
必然の流れだったからでしょうか、その後話が煮詰まってゆき‥‥

酒米の有機栽培を引き受けてくれたSさん。
狭い地域社会の軋轢を承知で、蔵元に掛合ってくれた営業のOさん。
紆余曲折の後に、醸造を引き受けてくれた蔵元さん。
販売会に参加してくれた酒店さん。等々などなど‥‥沢山の方々の協力を得て、2年後の1989年、オリジナル酒第1号『出羽の雫』の誕生にこぎ着けました。
そんな経緯だったように記憶しています。

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名前をどうする。ラベルをどうする。コピーライターに頼んだり、書道家に書いてもらう予算などあるはずもなく、自前で用意するしかありませんでした。


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酒米を栽培してくれる農家のSさんの田んぼで。
並外れた行動力で牽引してくれたアキモトさんに感謝しています。
それにしてもみんな若かったなあ~


酒造りを知らなくても銘柄だけで売れる時代が長く続いていました。が
オリジナル酒は、説明してこそ飲んでもらえるお酒です。
醸造の様子をお客様に説明できたらいいのではないか。
仕込みの忙しい冬の酒蔵を頻繁に見学するようになったのは、その頃からでした。

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『刈穂蔵』さんに初めて伺った時、整理整頓された清潔な仕込み蔵に心打たれました。白壁に濃い茶の梁が美しい! その印象から作ってみたタピストリーですが‥年月を経て色褪せしました。


酒造りの行程を説明してもらっても、最初はチンプンカンプン。
質問すら浮かびませんでした。
唯一感覚的に分ったのは、「酒造りは子育てと同じ。」との、杜氏さんの例えでした。

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新生児の健やかな成長を願って着せる産着を思い浮かべて、麻の葉模様の刺繍もしてみました。
以来、毎年11月1日新酒『出羽の雫』の発売日には、このタピストリーを店内に掛けるのが、(私だけの)こだわりとなっています。



やがて、売り手には「飲み手と酒蔵の物語を結ぶ」という大切な仕事があるという自覚が生まれました。
その為には、「酒蔵との意思疎通」が必要です。
以来、物語を探して、活気のある酒蔵を訪ねることが大切な仕事の一つになりました。

米の出来具合から、仕込みの苦労話まで。酒質や味以外にも、飲み手に伝えたいことはアレコレあります。愛飲家の方たちとの酒談議は、お酒を更に美味しくするようです。

沢山の方々が支え続けてくださって、『出羽の雫』が今に至っていると、つくづく憶います。

近々「刈穂蔵」 で、販売会主催の「酒宴」があると言います。
私も久しぶりに酒蔵を訪ね、仕込み蔵のあの白壁の前に、又、立ってみたい‥‥そう思っています。
by hanatabi-haruko | 2012-02-23 15:11 | 雑事

明るい一日(2012. 02.20 MON.)

朝、カーテンを明けると、雪雲を押し開いてまぶしい朝日です。
再び雪雲に覆い隠されてしまう前にと思い、硝子戸を解放して思いっきり深呼吸を2、3回しておきました。

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太陽は目覚めを促す最強の目覚まし時計ですね。
身体も心もシャキッとしました。

 
午後3時すぎ、あれから何時間も雲の邪魔が入りません。
最高気温は3℃近くまで上がっているようです。
不思議なもので、沈んでいた気持ちが嘘のよう。
ルンルン気分になっています。

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うれし~い!!
温かい陽射しが雪を溶かしてゆきます。
なんだか春のよう。‥‥いえいえ、しっぺ返しが怖いから、ぬか喜びはよしましょう。


気持ちのよい陽射しに誘われて、所用は徒歩でとカメラを持って出かけてみました。
おや、旭川に白鳥が飛来しているではありませんか。

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川の住人「カモ」と一緒に餌をねだっているようです。
大急ぎで家に引き返し、食パンのみみを持ってちかくにいってみました。

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雪に描かれたカモと白鳥のシルエットと足跡が、なんと斬新なアートです。
すぐ側にはおこぼれを狙うカラスもいます。
生き物にとっては、一息つける明るい一日になったでしょう。

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買物帰りに花屋さんに寄って、春らしい花をもとめました。
わぁ、いい匂い。水仙が香ります。
by hanatabi-haruko | 2012-02-20 16:22 | 雑事

猛吹雪の日(2012. 02.18 SAT.)

「寒」の中休みだったのでしょうか。

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穏やかな陽射しにホッとした日もありました。


が、この一週間はまた、低温でしかも雪も積もりそうです。

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失敗写真ではありません。
一転猛吹雪の今日の様子です。
‥‥遠雷が聞こえます。


凍てつく道路で転ぶのもいやだと思うと、散歩も気乗りいたしませんし、今日は一日中雪かきに追われそうです。やれやれ!
わずかな期待は、雷が季節の移ろいを予告しているらしいことです。

そんな真冬日には、ストーブの近くで過ごすのが一番。
只今、冬眠状態です。
でも、長~い冬ごもり中にできることは、いろいろあるんですヨ。

店番をしながら出来ること‥‥ボケ予防にパズルを解いてみたり、
せっかく設置した事務所のBSテレビで、南の国の風景を見たり、
読書をしたり‥と言いたいけれど、大抵居眠りしてしまいます。

美術館で鑑賞した「絵画」を、冊子をめくりながら思い出してみるのも、気持ちが落ち着くものです。
なかでも「聖母」を描かせたらこの人。ラファエッロ・サンティーの「聖母子像」は、わたしの好きな「絵画」のひとつです。
描かれた年代順に、

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「大公の聖母」(1504)
イタリア、フィレンツェ、ウフィッツィ美術館所蔵


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「牧場の聖母」(1506)
オーストリー、ウイーン、美術史美術館所蔵


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「ひわの聖母」(1507 修復前のセピア色)
イタリア、フィレンツェ、ウフィッツィ美術館所蔵
2008年に修復されて、鮮やかな色彩になりました。


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「小椅子の聖母」(1514)
イタリア、フィレンツェ、パラティーナ美術館所蔵


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「システィーナの聖母」(1513~1514)
ドイツ、ドレスデン、アルテ・マイスター絵画館所蔵
ラファエッロ最後の聖母像。彼の最後の絵といわれている。


北国の長〜い冬、太陽が見られず気持ちが塞ぎがちなわたし。
「聖母子」を眺めているうちに、少し楽になってゆきます。

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いただいた「香袋」を掌で転がして、香りに癒されています。
ありがとうございます。

「春」の訪れはまだまだ先のようです。
by hanatabi-haruko | 2012-02-18 14:47 | 雑事

真冬の過ごし方(2012. 02.10 FRI.)

辰年も早ひと月半が経ちました。
雪の量こそ、そう多くはないけれど、秋田市は真冬日の毎日です。
暦の上の『立春』を過ぎても、春は名のみです。

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旧式ではありますが、事務所のストーブが活躍しています。
お汁粉のあずきを煮たり、シチュウを温めたり、チンチンやかんのお湯が沸く音を聞いているだけでも、なんだかホンワリいたします。



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京菓子「雲龍」。辰年に相応しいお土産をいただきました。
いつでも直ぐに熱いお茶が入れられます。



朝6時過ぎ頃、布団の中で耳にした「チュン、チュン」すずめの声。
子すずめが鳴いているのでしょうか?
2階のベランダを覗いてみると

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↑ 雪の上に、今日は2羽のすずめの足跡があります。1羽は、同色の白い雪で見えないはずの台の上のお米を目指して、迷うことなく付いています。やっと学習したかな?

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↑ ついばんだのは親すずめかもしれません。
子すずめは待っていて口移しで親からもらったらしい。

残された足跡から、そんなことを想像しています。
この寒さの冬に、なんとか命を繋いでいるようです。

旭川の住人(?)である鯉たちも、流れのゆるい場所で、消耗を避けるように息を潜めて固まっています。
目を凝らすと、川の渕に黒い魚影がみえます。
赤い3匹がいるので、魚群とわかりました。
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雪国の生き物達は(人間も)、寒い冬が通り過ぎるのを待ちながら、「ただいまエネルギーを蓄えているところ」と言っておきましょうか。
by hanatabi-haruko | 2012-02-10 21:13 | 雑事

やはり雪が多い(2012. 02.06 MON.)

土曜日の<酒蔵巡り(バスツアー)>も無事終わりました。
参加されたお客様は、滅多に覗くことのない酒造りの現場で、現在進行形のお酒の香りに包まれながら、見学を楽しまれたようです。
天候が比較的安定していて、交通機関が順調だったことはなによりでした。

日曜日、雪深い田沢湖高原の温泉にお客様を案内し、(勿論わたしたちも浸かってまいりました。)

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↑ 途中の<角館>。雪景色を満開の桜に見立ててか、武家屋敷を散策する人が何人もおられました。「ヒャ~、冷た~い!」
『樹木からの落雪にご注意』の立て看板が。

田沢湖畔では、

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↑ 雪の帽子を被った<たつこ姫>の像。
白い雪のひだも美しい<駒ヶ岳>が姿を見せてくれました。

おふたりを田沢湖駅までお送りし、秋田に戻って違うおふたりと10時過ぎの夜行列車出発まで、お銚子5,6本のお燗酒で身体を温め‥‥
三々五々、皆さんが帰って行かれました。

明けて月曜日、
「楽しかった!」「無事帰りました。」「また誘ってください。」のお電話を、何本もいただきました。(酒店冥利に尽きます。)
私どもの狭い周辺ではありますが、<日本酒大好き人間>がまた増えました。
心地よく酔いながら会話を楽しむ、そんな機会がまた増えそうです。

寒仕込みの最中、雪降ろし仕事がある大切な週末に、快く迎えてさった酒蔵の皆さんに、お客様の感謝のお気持ちをお伝えいたします。

「ありがとうございました。」
by hanatabi-haruko | 2012-02-06 17:53 | 雑事

天候が荒れませんように!(2012. 02.03 FRI.)

昨日、一昨日と吹雪で、陸空の交通機関がマヒ状態でした。
寒気団の居座り‥‥そろそろ立ち去ってくれないかしら。

旭川に架かる2丁目橋からは、日に日に氷が陣地を広げてゆく様子が見えます。

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ここだけ特に氷が迫り出しているのは、旭川に落としている雪捨て場3箇所が、格になっているからのようです。
こんな年もそうはありません。今年の寒さ、雪の多さを実感します。

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節分の今日、最低気温は−3℃を下回り、最高気温も0℃程度。
2,3日前の連続真冬日を思えば、さほど寒くはありません。

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時折、気まぐれに顔を出す太陽が、川面をキラキラさせています。

水墨画の様な白黒の景色ばかりの毎日ですが、嬉しい贈物を戴きました。
オリーブオイルはエネルギーに、紅茶は身体を温めてくれます。
冬の素敵な贈物をありがとうございます。それに色が綺麗!
ホッとします。

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ひとりで店番の明日は、大好きなアールグレイを濃い目に入れて、ミルクティーにして戴きましょう。

 

明日の(当店主催)酒蔵巡りを前に、午後には関西や関東からお客さんが秋田にこられます。
どうか交通機関が順調でありますように。
明日も一日天候が荒れませんように。
by hanatabi-haruko | 2012-02-03 11:28 | 雑事