花・旅・人

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大雪に見舞われています(2011.12.29 THU.)

昨夜は小康状態だった雪でしたが、今朝午前7時過ぎからしんしんと降り出し、あっと言う間に15センチほど積算されました。
秋田市内の積雪量は30センチほどと思います。
山のほうでは、1メートルはあるでしょうか。

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暮れも押し詰まり、食料品の買い出しやら、灯油の購入やら家事も少なくありません。
圧雪状態の道路を慎重に運転して、用を済ませて戻ってきますと発送の荷造りの仕事が待っています。
年内発送の最終注文の電話が鳴ったり、仕事は遅々として進みません。
そんな中、「写真家の名智です!」と、お電話が。

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盛岡にゆく途中、名智さんがご来店くださり、お気に入りのお酒をご購入くださいました。ご同行の女性も。


こんな時でなかったら、是非お酒をご一緒したいところですが‥‥すみません!また次回に。

「忙中閑あり」楽しい会話のお陰で、気分転換ができました。
ご来店ありがとうございました。

今年も余すところあと2日。
今夜は、この一年私を慰め、楽しませてくれた花々の写真を眺めて、温る燗で一杯やりましょうか。(プロの名智さんには恥ずかしくてお見せできませんが)

3月震災後に満開の桜を眺めて、自然の恵と脅威が紙一重であることを、思い知らされました。

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<はまなすの花>6月には、村山市の東沢ばら園。


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別名<夏つばき>7月、富山県の八尾町では、散りゆく沙羅双樹の花を眺めました。


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<きぬがさ草>7月の終わりには、八幡平のお花畑で短い夏を謳歌する花に出会い、勇気づけられました。


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<白山ちどり>同じく7月の八幡平で、珍しい白花が咲いている場所を教えられました。


忘れちゃならない月下美人に綿の花。秋のコスモス、女郎花も思い出します。他にもアレコレアレコレ‥‥‥。

嬉しいことに、この年齢になって、ちょっとだけお酒が強くなったような気がします。決してお酒に弱い血筋ではないことを、今ごろになって確認しています。

雪は今夜も降り続けるのでしょうか‥‥‥。
by hanatabi-haruko | 2011-12-29 20:09 |

Yさんからの励まし(2011.12. 25 SUN.)

予報通りの寒波の到来、当然のことながら白一色の世界、冷凍庫の中のような寒さです。
それでも、秋田市内の積雪量はそれほどでもなく、予想通りの忙しさをなんとかこなして1週間が過ぎました。

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積雪は多くありませんが、道路は圧雪状態で、車で走るのにも歩くにも
スリップや転倒に注意が必要で、気が抜けません。


年末になって、腹の立つことがありました。
例によって理不尽、不条理にクヨクヨする私は、忙しい仕事途中も
そのことが頭を離れず、たぶん不機嫌な顔をして、店の雰囲気を悪くしていたかもしれません。(お客様、すみません!)

12月5日に20年近くも続いている<女子会>の忘年会で始まり、23日が4回目(今年最後)の忘年会。忙しいと言いながら、結構気分転換しています。
お世話になっている居酒屋さんの忘年会の席でのことです。
宴も酣(たけなわ)、お酒(日本酒)もまわって舌も滑らかになったころのこと。
老若男女のメンバーがばらけ始めて、私の席の辺りは女性のみ、女子会の様相となりました。
遠慮のない会話とは言え、、抑制が効いたとは到底思えない話を聞かされました。若い女性のひとりが朗々と話し始めました。
民族に関わることです。

民族の好き嫌いのこと、第2次世界大戦の正当性(発言者は大東亜戦争と言い直していました)従軍慰安婦は存在しなかったこと等々を、彼女の正論として聞かされました。
呑んで話す話ではないことは百も承知ですが、反論せずにはいられない小心者の私です。

「狭いアジア圏内で、大陸と過去に交流があったことは事実。
為政者のルーツにそれほど興味があるわけではないけれど、聖徳太子の母も、桓武天皇の母親も朝鮮半島のルーツとも聞く。もしかしてじぶんのルーツに繋がるかもしれないのに、嫌い!と断言してどうする。」

民族の歴史、文化を尊重することは、最低限の礼儀と思います。
相手を理解しようとする努力を忘れてはなりません。それが大人としての良識、インテリジェンスというものです。


たぶん私の言うことは、理路整然ともせず不十分な反論でしかなかったと思います。
自分がなおさら空しくなるばかりでした。

帰宅して夫に夢中で話せば話すほど、空まわりして気持ちが伝わらないのか、「だまって聞いていればいい」とか、「そうゆう人は多い」とか、聞き流しているとしか思えない言葉しか返ってきません。

翌日になっても、「あんたには他人事?、第三者的な意見しかないのか?」と言いたいところを抑えているものだから、どんどん思いが内向してイライラしてきます。

「あぁ~!全て自分の問題として、一人で立ち向かっていかなければならないのか?」分っていたはずなのに、甘い自分自身も責めたくなってきます。

夕方になってから書物らしき郵便が届きました。

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原発事故以来、ご多忙なYさんが3冊のご本を送ってくださいました。


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簡単なお手紙も添えられています。いつもは私に代筆させる夫も、今回ばかりは時間をかけて返事をしたためていました。


Yさんからは先日、毎年戴く暮れのご注文があったばかりです。
そして、ご本のおもて表紙の裏には

夫と私の名前
「同時代を生きた友として」
         署名    がされてありました。
幾多の迫害や嫌がらせを受け止めて尚かつ、ご自分の信念を曲げずに生き抜くYさんの強さ、大きさ、優しさを感じ、恥じ入りました。
自分の弱さ小ささ拙さが身にしみます。

Yさんありがとうございます。
こんな時にこのような送りものをくださるなんて、偶然とは思えません。
お陰様でちょっとだけ、優しい気持ちに戻れました。

いつもこんな風に、誰かに励まされ助けられて生きていることに、気づきます。

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外は相変わらずの冷え込みです。
でも、ここは北国、しかも冬なんですから。
くよくよなんかしていませんヨ。
by hanatabi-haruko | 2011-12-25 12:34 |

心の栄養(2011.12.21 WED.)

明日22日は、1年で最も昼が短い<冬至>です。
この日を境に<運気>が上がって行くといわれています。
何故か?日照時間も長くなって、明るい兆しが見えてくるから(?)。
それが心の拠り所です。ちょっと大袈裟かな?

<冬至>といったら南瓜(かぼちゃ)と柚子(ゆず)ですね。
南瓜は好きな食べ物ですので、よく食しますが、<冬至>の季節には
↓ 断然<あずきかぼちゃ>です。

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薄醤油で煮たカボチャの上に、砂糖を控えた煮小豆をトッピングして
食事の最後にいただく。お菓子ほどには甘くなく、栄養満点の甘味です。



厳しい寒さを乗切るためには、美味しいもの、大好きなものをいただいて、活力をつけるのが一番。

最近いただいた美味しいものといえば
◎ 発祥の地は石川県ですが、これは富山県産の『蕪寿し』。
富山のA子さんから今が旬の『蕪寿し』が届きました。
↓ 白蕪(かぶ)に鰤(ぶり)が挟まり、糀甘酒で漬け込んだ12月限定の冬の味覚です。

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美味しいものは美味しいうちに。早速いただきました。
む~、三味一体の美味しさ!



◎ 琵琶湖産の天然にごろ鮒を飯で漬けて発酵させる、『鮒寿し』。
熟れ寿しの濃厚な味と匂いは、好き嫌いがはっきりするところですが
↓ 臭いけど美味しい‥‥大人の食べ物かな?
 
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<お酒のあて>にと、京都のNさんが送ってくれました。
夫は「鮒寿しを乗せて、御茶漬けで食べる」のが好きなようです。


ふたつとも、独特な酸味が魅力の<発酵食品>。
この酸味、なんとも言えません。

おなじ酸味でも、こちらはフルーツの酸味。
冬の果物の王様<みかん>です。 
◎ 山口県は瀬戸内海にある周防大島産のみかん。
収穫されたままの大小さまざまなみかん。これがいいんです。
小さなものは鏡餅の上に乗せるために寄せておきます。

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素朴で力強いとても美味しいみかんです。
周防大島で、お年齢をめしたご両親が、<みかん>造りをされていると話してくれたHさん。
「12月は毎週土日に収穫のお手伝いのため帰省した」そうですが、少々お疲れ気味の様子でした。お大事に!

美味しい食べ物は、明日の力、血肉になってくれます。
その地の特産品をいただき、その地とその人を思い浮かべますと、豊かな気分に満たされてゆきます。
うれしい贈物<心の栄養>をありがとうございます。

今週は例年に比べ気温も低く、週末には大荒れの予報が出ています。
北国の冬に雪は当たり前。元気で暮らしていますヨ。
by hanatabi-haruko | 2011-12-21 16:36 |

クリスマスの季節(2011.12.18 SUN.)

夕方になって、足りない食料品があるのに気づいて、駅前まで買物にでかけました。
帰り道は少し遠回りして、千秋公園前の堀にそって駅からまっすぐ、旭川にT字にぶつかる遊歩道を歩いてみました。

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葉を落とした柳の枝に、青色と黄色の電飾が連なって<年末>らしい雰囲気を醸し出しています。

 
今年は、駅前の派手なイルミネーションが取りやめになりましたので、
地味ではありますが、この遊歩道が人出を誘っているように見えます。

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↑ そして土橋あたりまで歩いてくると、<秋田キリスト教会>のイルミネーションが目に入ります。
黄金(?)のクルスを頂点にして、間もなく来る<救い主の誕生記念日>を知らせるように存在をアピールしています。

これまで散歩の途中、<教会>の中に入ってみようと何度思ったことか‥‥。
その都度、<入信>の気持ちがないのに、知りたいことを質問するだけでは失礼と、思いとどまってきた経緯があります。

世界の3大宗教と言われている<キリスト教>
科学が進歩した現代でも、信者が多いのはどうしてなのだろう?
「イエスの生きた歴史的検証はどこまで出来るのか?」
「あきらかに非科学的と思われる奇跡をどう思うのか?」
「信仰がなくても、人は生きてゆけるのか?」
等々などなど‥‥。
特定な信仰を持たない私には、不思議に思われることばかり。

答えが出ないことをアレコレ想像しながら、あっと言う間に家の近くの歩道橋まで来ていました。

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銀行の側に設置されたイルミネーションが、暗さを増した町を幻想的に灯します。



孫達はクリスマスプレゼントを待っているようです。
すっかり商業主義に乗せられていると思っても、それが当然と考える現代ですから、クリスチャンではない私も孫達の期待に応えます。
(因みに我が家では、夫の考えで特別にクリスマスらしい飾り付けもしませんし、ケーキを食べることもありません。私も信徒の方達に敬意を表して、あえて何もいたしませんが、それで良いと思っています。)

師走の忙しさも今週がピークでしょうか。
もう一息です。
by hanatabi-haruko | 2011-12-18 23:54 |

師走も半ば(2011.12.16 FRI.)

我が家は川反の3丁目橋のたもと。3丁目橋は<すずらん通り商店街>の入口にありますので、橋の上には<すずらんの街灯>が設置されています。

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午前7時過ぎ、まだ薄暗くて<すずらんの街灯>がついています。

 
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日の入りも早くなりました。曇りや雪の日は午後5時にはもうこの暗さ、灯が灯ります。


ここ1週間は最高気温が+5度以下、最低気温が0度~-5度で推移するようですので、いよいよ本格的な冬です。

↓暦の上での『大雪』を過ぎて、秋田市もいよいよ雪の日々になりそ   
  うです。

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町中道路が混んでいて車は渋滞、仕事も滞りがちです。
そんな訳で散歩もままならず、今日は居住地半径5メートル以内での定点観測写真だけです。

手抜きの夕食に嬉しい差し入れです。

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ブリと大根が丁寧に別々に調理されたブリ&大根、<ブリ大根>です。
富山県のA子さん、助かります。御馳走さまです。

師走も半ば、お陰様で(商売)少しだけですが、忙しくしています。
年末のご注文は、今年一年の仕事の結果。
お客様とのご縁が繋がっていればこそ。感謝感謝です。
あと半月、老体に鞭打って頑張らねばと気を引き締めています。

それにしても、若いころとは大違い。
体力の消耗が甚だしくて、トホホの今日この頃です。
by hanatabi-haruko | 2011-12-16 16:29 |

<生活発表会>(2011.12.12 MON.)

↓ 先週まで穏やかだった空模様も

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↓ 今週になって、積りそうな雪になりました。

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日曜日、末の孫娘の幼稚園で<生活発表会>があるというので、お誘いを受け覗いてみました。
年少組の4歳の孫達が「おむすびころりん」の劇を、全員で熱演しました。

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みんな<こねずみ>さんになって、男の子たちは元気いっぱい跳び箱を飛び、女の子たちは振り付けも可愛い踊りを披露しました。

 
最後は男女一人づつ前に出てきて、マットの上で前転を披露し、自分の名前を名乗ります。そして決めのポーズ。
昔と違って、<主役>と<その他大勢>なんていうのじゃありません。
年少組の園児であっても、ひとりひとりに自分をアッピールするチャンスがあるのです。今はこれが当たり前なんですね。

入園以来の作品も展示されていました。

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入園したての「こいのぼり」そして「ブーツ」「さつまいも」
同じテーマで作っても、ひとりひとりの個性が出ていて、どの子も立派な表現者です。

 
親は、子ども達がサンタさんに何をお願いしたいのかを、知ることが出来ます。
へ~!孫娘は<AKB48のしている髪飾り>がほしいんだぁ。

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男の子なら仮面ライダーフォーゼのおもちゃ。
女の子はプリキュアのキャラクターなど。


ゾウさんやうさぎさんの人形なんてのはかわいいですね。中にはピアノなんてのもありましたが、「む~!ハードルが高いな~!!」と話している父兄の声が聞こえました。
(今日は、よいものを見せてもらいました。)

こどもたちの可愛い作品に、興味深く見入っていたら
「おばあちゃん!帰るヨ!」と孫に促されました。

教室の外では、私を見守る家族がいます。
ヒェー! まるで<おばあちゃんが迷子>という構図です。
いつの間にか孫と立場が逆転して‥‥だんだんそうなっていくのでしょうか。

気を取り直しての帰り道、真っ赤なパプリカが雪の畑の中に。
見事です。

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色鮮やかなパプリカ(ピーマン)も最初は皆、濃い緑色です。
ひと月、ふた月、時間をかけて美しい黄色や紫、赤になるのだそうです。

「♪時の流れに身を任せ‥‥」て、その年代らしい自分自身を受入れていければいいんですが‥‥。
by hanatabi-haruko | 2011-12-12 17:42 |

憧れの人(2011.12.08 THU.)

「今朝焼きたてのカステラです。どうぞ召し上がって!」
嬉しいお土産をいただきました。

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小さな洋菓子やさんのホームメイド。
原材料は卵、砂糖、小麦粉、水飴の4種類のみ。


お話では、前の夜にお店から「明朝カステラを焼きますが、ご入り用ですか?」の電話があって予約をされていたそうです。
焼きたてホカホカのまだ温かいカステラです。

「この店のカステラが義母の好物でした。」‥ということは、
「先生が小さい頃によく口にされたおやつなのでは?」
「よく食べたそうです。」

「わあ、うれしい!」
「先生も召し上がってらしたんですネ!」
不覚にも大喜びしてしまった私をごらんになって、おっとりと優しい
<先生の奥様>は、大らかに笑っておられます。

<先生>‥‥池見元宏先生。 

秋田の酒造りの歴史の中で、吟醸酒の先生、いえ、神様といったらこの方を思い浮かべます。
吟醸酒がまだ清酒市場で認知されていない時代、醸造試験場の場長として<吟醸造り>に心血を注がれ、何処にでも出かけられ、仕込み中の寒い酒蔵に泊まり込みで、指導された方だそうです。

先生は、造りの現場に留まらず、飲み手の現場にもよく足を運ばれ、吟醸酒を熱く語られました。

1982年に『日本酒を楽しむ会』を夫たちが立ち上げた時には、快く発起人に名を連ねてくださり、54歳の働き盛りで逝去された1984年までの僅か2年間でしたが、美味しい日本酒普及のために、私たちをご指導ご尽力くださいました。

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3周忌を前に刊行された冊子。
先生と交流のあった60人以上の方達が、想い出を寄せておられます。
500ページを越す冊子の約2/3は、先生が研究された酒造りに関する論文です。

 
ある夜、会が終了し二次会のお店スナックから
「今からいらっしゃい!」
と、夫を通じてお電話をいただきました。
私は留守番がほとんどで、先生に直接お会いする機会は極僅かでしたので、夢のようなお誘いです。
たぶん、裏方の私にも配慮され、労ってくださろうということだったと思います。

夜10時過ぎ店を閉め、少しでもお話を聞きたくて大急ぎで伺うと、ゆったり寛いだ先生を囲んで、先生を慕う会のメンバーの顔が揃い<吟醸酒談議>で盛り上がっています。
エレクトーンの生演奏も素敵な雰囲気です。
その頃私は、ただただ酔うために呑む<酒飲み>しか、見たことがありませんでしたので、
「こんな大人の世界があるのか?」と、随分驚いたものです。

私は雲の上の存在である、憧れの先生のお話にじっと耳を傾けて、至福の時を過ごしました。
吟醸酒にかける先生の情熱を熱く感じた夜でした。

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「マルタの家のキリスト」(ミュンヘン、アルテ・ピナコテーク蔵)
大勢の客の接待をする姉マルタ。姉の手伝いも忘れて、キリストの説教にうっとり聞き入る妹マリア。
マリアの気持ちがよ~く解ります。
姉マルタは、キリストに「手伝いをするように言ってください」と訴えますが‥‥キリストは「マリアが正しい」と‥‥。

 
お洒落で、優しくて、知的でダンディーな先生でした。
韓流スターもわるくないけど、私にとって、永遠の憧れの人は27年前のあの宵の『池見元宏先生』でしょうか。

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カステラは飾らない、てらいの無い、手造りの味で、私の好きな味でした。


カステラを食しながら、しみじみと<在りし日の先生>を偲びました。
奥様、この上ない素敵なお土産を、ありがとうございました。

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ジャコバサボテンが今満開です。
by hanatabi-haruko | 2011-12-08 20:52 |

酒造りの現場へ(2011.12.04 SUN.)

お天気は予報通り。
曇りときどき雨混じりの強風、ときどき陽射しありの、大荒れの天気です。

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ここのところ、日曜日には酒蔵を訪ねるのが習慣になっています。
今日も用事があると言う夫に同伴して、横手市平鹿町の酒蔵にお邪魔しました。

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冬の陽射しが差込む作業場は、湯気と朝の光が満ちて、静かな町の中でここだけが活気に溢れています。↓

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既に洗米、蒸し、釜出しが同時に進んでいます。重そうな仕事ばかりです。
と言いましても、洗米の水分を量るのも


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蒸し米を保冷機に乗せるにも、クレーンが大活躍。



作業の安全性や計量の正確性を高める工夫が、あちこちに見られ、毎年訪ねるたびに何かが進化しているようです。

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酛立て作業は、保冷機のすぐ側で。
蒸し米の温度を確認すると同時に桶に入れ、櫂入れします。え?酛場(酒毋室)はどこ?


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なんと、酛立て桶を乗せた台にはキャスターが付いていて、そのまま清潔な酒毋室に運ばれます。


斬新な発想が効率的な動線を生み出したんですね。

清潔を保つためには、洗浄作業は大事です。
「清潔は信用」のポスターを蔵内でいくつも見ました。

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使用済みの道具はシャワーで洗浄し、さらに消毒されて再度使用する前に熱湯消毒しているようでした。


酒造りは雑菌を嫌います。
む〜、どこの酒蔵も清潔を保ために、最善を尽くしているんですね。
その後も杜氏さんが麹室や仕込み蔵を案内してくれました。

この酒蔵を初めて訪ねたのは、20年も前でしたでしょうか?
声優のように張りのある透る声、ユーモアを交えた名調子で、杜氏さんは全く別世界だった<酒造りの世界>に誘い続けてくれました。

<酒造り>とは、「麹と酵母の力で米と水が酒に醸されていく行程。それを補佐するのが蔵人の仕事」だと、教えてくれたのも杜氏さんだったと記憶しています。 

奥が深くて、デリケートで、それでいて案外力強い微生物の活躍から美味しいお酒が生まれるなんて、未だに不思議です。

夫が用事をしている間に、ひとりで湧き水の小屋に行ってみました。

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地表にまでこんこんと水が湧いています。


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湧き水は溢れて裏の「琵琶沼」に注ぎ、この沼の「ハリザッコ」(清流にだけ生息する小魚)の命を繋いでいます。(琵琶沼の底からも、水が湧出ています)


まるで水の大地です。日本は水に恵まれた国だとつくづく思います。
農作物も食品もこの水から生まれますし、豊かな水のお陰で清潔が簡単に手に入ることは、幸せなことと思います。

蔵の皆さん、お忙しい時にお邪魔いたしました。
美味しいお酒が出荷されるのを、待っております。

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↑ 今日は一日中、猫の目のように変わるお天気でした。
「ヤコブのはしご」を車窓から見ながら帰路に着きました。

夜になってから、嬉しい冬の果物が届きました。

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温州は有田のみかん、冬のビタミンCを、ありがとうございます。
by hanatabi-haruko | 2011-12-04 21:31 |

<川反通り>という街(2011.12.02 FRI.)

秋田市のど真ん中に流れる旭川。
その川沿いに、1丁目~6丁目まで連なる古くからの歓楽街があります。
通称<川反通り>です。

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↑ 4丁目橋から旭川の上流を眺める。遠くに見える白い橋は3丁目橋。

1880年代後半から飲食店が集まり、1960年前半には1300店。
その後駅前や県庁街などに分散しはじめて、現在はグーンと減って900店とも800店ともいわれています。

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散歩していて気がつきました。
5丁目橋のたもと、欄干の側に<観音様>が。
ご近所の方達の献花が絶えたことがありません。


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台座には句碑が刻まれています。


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建立には何か深い訳があるようです。


秋田に移り住んだ(38年程前)頃は、ここに住んで家業を生業にしている人たちが多く、勿論子どもの声も聞こえてくる活気のある<町>が存在しておりました。

週末には人出も多く、<川反芸者>とよばれる綺麗どころのお姉さんたちが、魅惑的な白いうなじを見せて通りを歩いていたものです。
且つては、通りを歩く人と人の肩がぶつかるほど、人出で溢れる宵もあったそうですが‥‥。

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最近、昔を懐かしむ看板が2丁目橋付近に建てられました。


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4丁目の小路<すずらん通り>には、そんな芸妓さんたちの詰め所、通称<検番>があり、踊りやお太鼓、三味線のお稽古をしているのか、昼間からお囃子の音が聞こえることもありました。


芸者さんと遊べる粋な大人が川反からいなくなったのは、何時の頃からでしょうか?
川向こうも入れて6軒もあった<料亭>さんは、今は2軒残るだけ。
いつの間にかお姉さんたちも、川反通りから姿を消しました。

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4丁目にある老舗の料亭さん。
綺麗に髪を結い、着物を粋に着こなしたお姉さんたちが出入りしていた頃の、華やいだ雰囲気を思い出します。
師走の夜空には上弦の月が。


店の従業員が「おはよう!」と挨拶をかわしながら出勤するのは、開店間際の夜の7時過ぎ。
最近はそんなお店が増えました。
真っ暗な通りにネオンが点き始め、やっと<川反通り>が歓楽街らしくなります。

川反通りのど真ん中は4丁目。我が家は3丁目橋のたもとにあります。
夫は三代目で、小売を生業とする小さな酒屋です。
ここに住んで生計を立てる家は、歯の抜けるように減り続けて、4丁目の住人はテナントビルのオーナーさんとすき焼きやさん。
昔はお菓子屋さんだった貸店舗のオーナーさんと我が家を入れて、たったの4軒になってしまいました。

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5丁目のかっぱ小路。 テナントビルが林立し、明け方まで賑やかなキャバレーやスナックが多い5丁目に住む人は、もしかして皆無かもしれません。


  夕されば 川反の灯はやすらげり 観音像に 路ゆく人に          瀧 廣明
                       
 陽が傾き辺りが暗くなってくると、<川反通り>が昼の顔から夜の顔に変わってゆく。
昼間の生活を思わせる、雑多なものが闇夜に沈み消され、なんだか通りがゆったり広くさえ感じます。

行灯や看板に火が灯り、闇夜の中に浮かび上がります。
身支度を整え暖簾を掛けて、お客さんを待つ女将さんの顔は、昼とは異なる、既に接客業らしい<お持て成し>の顔です。
通りは俄然活気づいてきます。


↓ 昭和の時代を連想させる造りの、4丁目橋たもとの居酒屋。
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 安らぎを求めて通りに人が行き交い、物語が生まれては消えてゆく。
そこに住み、そこで生業をもっている住人だからこそ
<緩やかだけど確実な時の移ろい>に気づいている。(私の勝手な深読みですが)
  

今はなき、古き良き時代の話です。
by hanatabi-haruko | 2011-12-02 20:27 |