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「強い白鵬」 ー  判官びいき?(2015.01.26 MON.)

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↑ 珍しく快晴無風の駅前交差点で。そうなんですよ。秋田市内に限っては積雪はこんなものです。

判官贔屓(ほうがんびいき)=「弱い立場に置かれている者に対して、 敢えて冷静に理非曲直を正そうとしないで、同情を寄せてしまう」心理現象を指す。
と、ウキペディアにはあります。

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↑ 千秋公園土橋付近。堀は一面凍り付いて

2015年大相撲正月場所千秋楽は、強い強い横綱「白鵬」が大鵬が打ち立てた32場所優勝の記録を、全勝優勝をもって更新し賞賛を浴びました。
すごいことです。モンゴル生まれの30歳。これからだって大相撲の記録は更新されてゆくことでしょう。

決して熱心な相撲ファンとは言えない私ですが、2007年第69代横綱になってから一人横綱を張って頑張ってきた白鵬のファンでした。
体験したことを自身の言葉で話す。周囲の人たちへ配慮し感謝を忘れない。
相撲界のこと祖国モンゴルのことを考えている‥‥などなど。
私が白鵬ファンになった理由は、それだけではありません。

大横綱がいずれは部屋を持ち、名親方になる。当然のことのように思えますが、外国籍の力士は認めても、外国籍の親方は認めないのが角界の決まりとか。
日本国籍を持っていない白鵬には、当然の事ながら「高〜いハードル」なのです。

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白鵬には日本国籍を持たない(持てない?)理由があります。
祖国にはモンゴル相撲の大横綱であった祖国の英雄である父親が存命していて、今回も大記録樹立に立ち会う為に、桟敷席で観戦している様子がテレビにも映りました。
父親にしてみれば、由緒正しいモンゴル相撲の家系に相撲といえど他国に籍を移すような息子がいてはならないのだと思います。(祖国モンゴルでは、大相撲の力士だった息子が日本国籍を取得したがために、父親が非難されながら亡くなったという酷い前例もあります)

日本を愛していても、日本の相撲界に残って名親方になるかもしれない道が閉ざされている白鵬の悩みは、計り知れません。

日曜日、今場所優勝の表彰式をテレビでみました。
大記録樹立という事で、白鵬がヒーローインタビューに応え挨拶をしました。
大横綱大鵬への真の恩返しは、全勝優勝で記録を更新することであったと言い、
昨年一年間、地方巡業を一日も休まなかったことがファンへの礼儀と思い、
早々と優勝を決めてしまい、優勝争いに水を射してしまったことを詫び、
数字的には大横綱大鵬を越えても、精神的にはまだまだだと謙遜し、
最後に「強い男の後には、賢い女性(女房)がいる。支えられた。」と結びました。
(桟敷席に陣取った両親には触れませんでした‥‥。もしかして彼の気持ちは既に固まっているのかも知れません。)


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↑ 日中太陽の暖かさで解けたところ、影になって解けなかったところが氷上に柵の模様になって面白い。

何時だったか、勝ち続ける白鵬が稀勢の里に負けた時、場内に座布団が飛び万歳三唱まで起こりました。いくら判官贔屓と言えど言語道断 ! 横綱に対する礼に失します。
今、自身が打ち立てた大記録によって、様々な理不尽さに直面している白鵬。
それも「判官贔屓だ」と言われても、悩み多き白鵬を私は応援し続けます。

日本人以上に日本人らしい横綱「白鵬」  よ!日本一!!
by hanatabi-haruko | 2015-01-26 16:31 |