生憎の曇り空でしたが日曜日、夫の不在を幸いに、朝7時02分秋田駅発の新幹線に飛び乗って、仙台まで行き、仙石線で松島海岸まで出かけてきました。
奇しくも今日は
11日。
あの大震災から、早1年8ヶ月が経ちました。
観光名勝ここ松島は
松島湾に点在する島々が津波を緩衝して、直接的な被害後をみることはありませんでしたが、水産業の被害や島の形が崩れたりで、観光業への影響は少なくなかったようです。
偶然ですが松島行きを決めた土曜日に、お店のお客さんでもあり、棉花友達でもある東松島市のAさんから、ご注文の電話をいただきました。
Aさんのお宅はここから車で40分ほど北東の場所、幸いにも津波は家の前で止ったそうです。
急な計画なので、会うことは無理と思いながらも予定をお話すると、
是非とも会いましょうとの電話を追っていただきました。
午前10時30分、松島海岸駅でAさんと落ち合い、島巡りの遊覧船第三仁王丸に乗り込みました。
目線がこちらを向いている男性から
「カモメにやって!」と、えびせんべいの袋を手渡されました。
「わぁ〜、ありがとうございま〜す!」 ↓
島巡りの観光案内が一通り終わったところで、デッキに出てみました。
空中に放った餌を、上手に連続フライイングキャッチするカモメたち。
Aさんとふたりで、子どもみたいに夢中になって楽しみました。
約一時間の遊覧船の島巡りの後、瑞巌寺近くこじんまりした門から垣間見える鮮やかな紅葉に魅かれて、「円通院」に入ってみました。
苔に赤い落葉が素敵です。
ここは、伊達政宗の嫡孫光宗の霊屋「三慧殿」
円形に切り取られた景色も趣があります。
日曜日と言うこともあってか、松島周辺は観光客で大賑わいです。
「観光客がまた戻って来て、よかった」とAさん。
Aさんとの楽しい時間はアッという間に過ぎて‥‥
Aさんの住む東松島市までの区間は未だに、仙石線の線路が寸断されたまま。
お母さんの介護で、長く家を開けられないAさんは、観光にお付合い下さった2時間後、一時間かけて路線バスで帰って行かれました。
Aさん、会いに来て下さってありがとうございました。
例え観光でも、被災地を一人で歩くのは心細かったので、ご一緒してくれて心強かったです。