あまりに見事だった「東沢バラ公園」のばらをもう少しご紹介します。
イングリッシュガーデンで有名な英国では、個人のお宅の庭を誉める時に
「what a lovely-garden you have !」が、最高の褒め言葉だと聞いたことがあります。
こんなふうに言われたら「どうぞどうぞ!」と、通りがかりの人でも庭に案内するのが普通なんだそうです。
計算された完璧な庭よりも、名も知らぬ草花も味方につけて、出来るだけ自然の状態で庭造りをするイングリッシュガーデン。
私も魅かれます。
庭のない狭い敷地の狭い空間での生活で、なんとか植物に接っして暮らしたいとささやかな試みをしてきました。
↑ 薔薇もそろそろ盛りを過ぎました。
次々と咲く花は早めに切り取り、きゃしゃな茎の負担を少なくしてあげるのがベストなのですが、ボリュウムがなくなりますので、どうしても引っ張ってしまいます。
旭川にかかる橋を歩いて渡って来店してくださったお客様から
「ベランダの薔薇、素敵ですね」と嬉しい言葉をいただきました。
職場と住居が一緒の我が家です。
私生活部分はあまり見せたくないと思いますが、ふっと垣間見える「私」の部分をさりげなく誉めていただくと、嬉しいものです。
↑ 「 ラ・セビリアーナ 」。スペインのセビリアが舞台のオペラと言えば
「セビリアの理髪師」と「カルメン」。独特な赤が魅惑的です。
「育てるのは難しいでしょう」と聞かれることもありますが、
私の片思いだけで、過去にはいろいろな草花を買って来ては随分枯らしてきました。(気の毒なことです)
好みの草花(できれば樹木)を育てたいと思っても、植物にも環境にあうか合わないか、育てる人との相性があることに気付きます。
↑ 上に延びてゆくばらのカーテン。右端の赤色は我が家にもあるサラバンド。
スペースに制約がある我が家では無理ですが、地植えで高く咲かせてみたいです。
薔薇たちも、これから咲くだろう月下美人も、もう10年以上私につき合ってくれています。
アバウトな育て方の私に出来るのですから、寄り添ってくれる花たちが誰にでも一つや二つはある筈です。
↑ モナリザ
植物も場所と人を選び、相性が合えばそこに長く定住してくれる。
そんなふうに思います。
季節を教えてくれる『花暦』、これからも楽しみです。